夫婦デュオ、ル・クプルとして「ひだまりの詩」を大ヒットさせた藤田恵美(51)が、演歌のシングル「飲んじゃって…」を21日にリリースする。イメージに程遠い新境地のように思えるが、中学1年だった76年7月21日リリースのソロデビュー曲「母の雨」は演歌で、約39年ぶりの挑戦だ。

 「(94年に)前の夫とル・クプルで再デビューしてからは、こぶしを使わないように指導されてきたので、レコーディングでは戸惑いましたね。でも、だんだんと(演歌の歌い方を)思い出してきました」

 きっかけは、昨年5月のライブだった。幼少期からドラマに出演していたことなど、自身の活動を振り返りつつ、「津軽海峡・冬景色」を披露。観客にも好評で、関係者から「もう1度、演歌を」と声が上がった。すぐにカバー曲を含めた演歌アルバム制作が始まり、シンガー・ソングライター杉本真人の作詞・作曲で「飲んじゃって…」が完成。サビで「♪飲んじゃって

 酔っぱらって」と繰り返すノリのいい同曲を先にシングルリリースするに至った。タレント前田健(43)によって、藤田の振りも用意。ノリノリで歌える宴会ソングとしてヒットを目指すが、演歌歌手転向ではなさそうだ。

 「洋楽のカバーも歌いますし、演歌も引き出しの1つと思っていただければ。でも、面白がっていただければうれしいです」

 今年、藤田のステージはバラエティーに富んだものになりそうだ。