乃木坂46の3期生の初舞台「3人のプリンシパル」が12日、東京・渋谷のアイアシアタートーキョーで千秋楽公演を迎えた。

 舞台の第1幕には全メンバー12人が出演するが、1幕終了後のファン投票によって「銀河鉄道の夜」を原作とした第2幕の出演メンバー3人が選ばれるという、「毎日総選挙」とも言える過酷な構成の舞台だ。11日間、全15公演を駆け抜けた。

 千秋楽で第2幕出演を勝ち取ったのは、山下美月(17)久保史緒里(15)中村麗乃(15)の3人。それぞれジョバンニ、カムパネルラ、サソリを熱演した。久保は全メンバー中最多となる11回の2幕出演となった。2幕に10回出演した山下は、3つの役それぞれで出演を達成する「3役制覇」を、3巡した。

 公演を終え、メンバー1人1人があいさつした。

 山下は「今日でついに最終日ですが、実感が湧いてません。楽しいこともあったけど、みんな心も体もギリギリの状態でした。12人全員で支え合って、突っ走ってきました。皆さんには感謝の気持ちしかないです。たくさんの応援、ありがとうございました」と感謝した。

 久保は「たくさんの応援をしてくださって、本当にうれしいです。プリンシパルは、私たちの最終地点ではありません。これから乃木坂46の一員として頑張っていきますので、まだまだ3期生をよろしくお願いします!」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。中村は「これからもたくさん壁にぶつかることがあると思いますけど、12人みんなで乗り越えていけたらと思います。ありがとうございました」とあいさつした。

 その後、3期生にとっては初めてのアンコールもあった。アンコールの幕が開けると、メンバーたちは次々と涙を流した。最後は山下の号令で、一本締めを行い、千秋楽の幕を閉じた。