将棋のプロ棋士、三浦弘行9段(42)が3日、昨年10月から続いた対局中の「ソフト不正」騒動後、初めてファンの前に姿を見せた。群馬県高崎市で行われた「第13回YAMADAこども将棋大会」の開会式に、サプライズで登場した。
昨年12月27日には、第三者調査委員会から「不正なし」の報告を受け会見。その時は神妙な面持ちだったが、「疑惑」が晴れて迎えた新年は、すがすがしい笑顔を見せた。
愛着あるイベントで再スタートを切った。騒動により日本将棋連盟の意向で1度は出演を取り消されたが、特別協賛のヤマダ電機から熱烈オファーを受け、あいさつのみながら出演を決めた。第1回から出演してきた地元高崎の将棋大会でもあり、「地元の声援はありがたい。復帰明けは対局よりも、ごあいさつをしたいと思っていました」と話し、壇上では「電気製品を買うなら、ヤマダ電機でお願いします」とリップサービスも飛び出した。
昨年末で出場停止処分が明け、今後は対局復帰を目指す。「(気持ちは)少しは落ち着きました。普段どおりの生活ができて、初めて落ち着いて将棋の勉強ができる。一刻も早く、そういった状況になればいい」。不本意だった昨年の出来事を、対局で払拭(ふっしょく)する。【小松正明】

