秋篠宮家の長女眞子さま(25)と横浜市の小室圭さん(25)の婚約の知らせから一夜明けた17日、知人らに祝福の声が広がった。小室さんが学生時代にアルバイトをしていたフランス料理店「ビストロ・ファミーユ」のオーナーシェフで、現在は神奈川県海老名市の居酒屋「のん処(どころ)」マスターの五井憲治さん(70)は「プリンセスとの結婚だが、圭くんも『王子』のような人柄。彼なら大丈夫」と祝福した。

 「『お母さんは僕が守る。僕がついているから大丈夫だよ』なんて言ってくれる子だったんですよ」。五井さんが横浜市港北区の大倉山で4年前まで経営していたフレンチレストラン。女性の友だちとたびたび食事に訪れる小室さんの母が珍しく明かした、小室さんの子ども時代の話を、五井さんは今も覚えている。「小学校時代にお父さんを亡くしたが、お母さんを大切にしていて、本当に責任感の強い青年。眞子さまと婚約すると聞いて、本当にうれしい」。

 高校生だった小室さんは、母と2人で食事に訪れるうちに、店でウエーターのアルバイトを始めた。ICU入学後も週2~3回のアルバイトを続けた。時給は850~900円。「調理場の下水口詰まりを私が直そうとすると、さっと靴を脱いで、靴下を靴に入れ、あふれた下水にはだしで入ってきて手伝ってくれる。嫌な顔一つしないで、そういうことが自然に出来る男でした」。息子のいない五井さんは、息子のつもりで付き合った。そんな小室さんに訪れた慶事に「感激と感動で胸がいっぱい」と目を潤ませた。

 ICUに入学したころ、小室さんから「眞子さまに学内でお会いした」という話も2度ほど聞いていた。4年前にレストランは閉店し、海老名市に居酒屋「のん処」を開店した。300円台のおつまみを出す大衆的な居酒屋だが、「就職の報告に、お母さんと2人で来てくれた。ビストロ時代のハンバーグと蟹クリームコロッケとワインで祝杯を挙げました」。

 一般人ではなく皇族の女性との結婚となれば、敷居は高い。それでも「圭くんなら、お相手がプリンセスでも大丈夫。彼は学生時代に藤沢市観光協会の『王子』だったが、本当に王子様のように品があり、責任感が強いから」と確信している。五井さんは「そして、何より、お母さんが喜んでいらっしゃると思います」と話した。【清水優】