森友学園をめぐる財務省の文書改ざん問題の真相解明に向け、希望の党、立憲民主党、共産党の野党3党の国会議員3人が23日、学園の前理事長、籠池泰典被告と大阪拘置所で接見した。

 終了後、希望の今井雅人氏、共産の宮本岳志氏が報道陣の取材に応じた。主な一問一答は次の通り。

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 今井氏 今日は30分、接見の時間をいただき、籠池氏と話した。お元気そうだったが、ちょっと寒くて、しもやけができているということだった。また、奥さん(諄子被告)とはお会いできないようだが、血圧が高いと聞くので心配されているようだった。

 1年前に証人喚問に出てきてもらったが、その時の話を含めて、こちらで話をうかがった。その前に、国会がどういう状況かも説明した。

 財務省の決裁文書に書いてあった(昭恵夫人の)「いい土地ですから、前に進めてください」という発言を、安倍首相が否定しているということについてうかがった。籠池氏は「確かにそうおっしゃった。間違いない」と言っていた。

 棟上げ式も必ず行きますね、という話を(昭恵夫人から)いただいていたという話もしていた。

 昭恵夫人との関係をいろいろうかがっかたが、貸し付けも含め、昭恵夫人には毎回ではないが、まとめて「こういう状況」と報告していたとおっしゃっていた。籠池氏の言うことが事実なら、昭恵夫人には取引のことはずっと報告されていたのは事実だと感じた。

 宮本氏 (夫人付き職員だった)谷査恵子さんの名前も出た。今日の話を伺い、谷さんにもしっかり話を聞かないと分からないことがある。もちろん昭恵夫人の国会招致は絶対必要と判断した。

 今井氏 昭恵夫人は、かなり取引のことはご存じだったのではないかというころだった。籠池さんの話がどれだけ事実か分からないので、昭恵夫人に話を聞かないといけない。夫人付きだった谷さんも、昭恵夫人の要請で、頼まれてやっているでしょうし、報告もしている。谷さんと昭恵さんとは一体。かなり密接に連絡していた気がする。谷さんも含めて話をうかがいたい。(2に続く)