NSXにフェアレディZ、GT-R、レクサスLC500-。栃木県警のパトカーとして現役で稼働中のスポーツカー4台が人気だ。主に交通安全の広報活動やパトロールで活躍し、先々で注目を集める。整備に手間もかかるが県警担当者は「歴代守ってきた宝物であり、誇り。より長く働いてもらいたい」と話す。

県内に工場がある縁で、ホンダと日産自動車の地元工場から2000年と07年、それぞれNSXとフェアレディZを「地域貢献に寄与したい」と贈られた。GT-Rとレクサスは、ある住民が18年と20年にそれぞれ寄贈し、4台がそろった。県警が公費を使わずスポーツカーを複数台所有するのは珍しいという。

4台は交通安全運動や関連イベントに出動。違反の抑止効果を期待され町をパトロールすることも。行く先で「かっこいい」と声がかかる他、ファンも存在するという。

栃木県茂木町で4日に開かれた展示イベントでは、車両を間近で見て興奮する子どもや、カメラを構える大人でにぎわった。横浜市の会社員遠藤政幸さん(58)は20代の頃、手に入れたかった車だとして「これを目当てに来た。今も見るだけで気分が上がる」と夢中で撮影していた。

一方、日ごろの手入れは欠かせない。きれいに保つためシャッター付きの車庫で保管し、ワックスがけやホイール磨きなどを入念に行う。

特にNSXは20年以上前から走行しており、近年は修理に出すことも。所有する高速隊の担当者は、不具合がないか確認のため、毎朝エンジンをかけるといい「県民やファンの気持ちに応えるため、出動準備をしている」と話した。(共同)