とにかく明るい男が、すごいのを見せます! 2軍リハビリ中のヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(31)が14日、神宮室内練習場で休日返上の練習を行った。約1時間、キャッチボールやフリー打撃をこなした。18日の巨人戦(神宮)で1軍昇格予定。順調ならば、残り14試合に出場可能となる。“とにかく”1発の期待がかかる大砲。目標を聞かれ「にじゅうーはち(28発)ね」と豪快に笑いながら、14試合連続2発を宣言した。

 明るく振り回すだけではない。「死球でもいい。チームバッティングをして、貢献していきたい」と、陰で支える覚悟もある。昨秋に左アキレスけんの手術を受け、初出場は4月24日の巨人戦。同戦で左太ももの肉離れを起こし、米国で手術を受けたが「けがはつきもの。恐怖はない」と、ここからフル回転する。

 冗談のような? 28発を実現させるため、2軍で下地を作る。今日15日のイースタン・リーグのロッテ戦(戸田)で実戦復帰。DHで3、4打席を経験する。「ピッチャーの生きた球を見ることが目的。今の状態の中でベストを尽くしたい」。チームは01年以来、14年ぶりの優勝に向けて首位を走る。バレンティンが1発屋になって、チームに明るいニュースを届ける。【栗田尚樹】