広島のドラフト1位、大瀬良大地投手(22=九州共立大)が15日、宮崎・日南キャンプでシート打撃に初登板し、150キロをマークした。走者一塁の状況でキラ、エルドレッド、丸ら1軍主力8人と対戦。先頭石原の5球目、ファウルされた速球は、この時期異例の150キロを計測した。37球を投げ、安打は広瀬の左中間二塁打1本だけ。丸はカットボールで、栗原は直球で空振り三振に仕留め、評判通りの力を発揮した。

 大瀬良は「この時期にしては(球速は)出ています。自分らしい真っすぐは投げられたかなと。でもコントロールやカットボールの精度はまだまだ。修正していきたい」と振り返った。

 オリックス川畑スコアラーは「クイックもうまい」と指摘した。モーションを起こしてから捕手の捕球までの時間は1・1秒。プロの上級者でも1・2秒を切れば速いレベル。「捕手の送球と合わせて考えてもまず盗塁できない」と注目。3度盗塁王に輝いた野村監督も「一番感心したのはクイックタイム。(他球団の)スコアラーが“できる”と評価したのでは」とニヤリとした。【堀まどか】