女子プロレスのOZアカデミーで悪のマネジャーとして活躍した西尾美香(34)が20日の同団体後楽園大会で引退記念試合と引退セレモニーを行った。

 西尾は2月に、ノア所属のマイバッハ谷口と12年に結婚し、妊娠していることを公表。妊娠を機に、プロレス界から引退を表明していた。

 記念試合は、夫の谷口が小峠と組み、そのセコンドとして悪のマネジャー姿で登場。鈴木みのる組との対戦で奮闘する夫を、叱咤(しった)激励し、最後は鈴木の足をコーナー下から抱え込み、夫の勝利をアシストした。試合後は、夫とともにリングに上がり、抱擁しようとした夫にトレードマークの赤い毒霧を吹きかけた。引退セレモニーでは団体の尾崎魔弓社長から「卒業証書」を受け取り、関係者や両親、夫らから花束を受け取った。

 西尾は00年2月に全日本女子に入団。03年1月に全日本シングル王座を戴冠。その後06年4月の試合中に胸椎及び腰椎の脱臼骨折の重傷を負いながら、OZアカデミーに入団。その後は、リング復帰を目指しながら悪のマネジャーとしてリングを盛り上げてきた。

 西尾は「やりたかったヒールもできたし、全部の夢がかなったような気がします。幸せなレスラー人生でした。マイバッハ谷口のことをどうかよろしくお願いします」と涙ながらに話していた。