第72代横綱が正式に誕生した。日本相撲協会は25日午前、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、大関稀勢の里(30=田子ノ浦)の横綱昇進を決めた。

 日本出身力士の横綱誕生は、1998年夏場所後の3代目若乃花以来、19年ぶり。大相撲春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付に、03年初場所の貴乃花(現貴乃花親方)を最後に途絶えていた、日本出身横綱が14年ぶりに復活する。

 日本相撲協会は臨時理事会後、使者の春日野理事(54=元関脇栃乃和歌)と高田川審判委員(49=元関脇安芸乃島)を伝達式の会場となる東京都内のホテルに派遣し、昇進を伝えた。

 稀勢の里は緊張した面持ちで「横綱の名に恥じぬよう精進致します」と口上を述べた。