関脇琴奨菊(33=佐渡ヶ嶽)が土俵際に追い込まれた。

 1場所での大関復帰には10勝がノルマだが格下へ2連敗を喫して5敗目となり、一つも負けられない状況に陥った。支度部屋の風呂場では「ああ、くそー」と何度も声を漏らした。

 宝富士を突き起こしてからもろ差しになったものの差し方が浅く、攻め切れなかった。最後ははたき込みに力なく屈した。

 残り3日に向け「全てを受け入れるために、自分の相撲を取る」と悲壮な覚悟を口にした。