人気イケメン力士で西前頭11枚目の石浦(27=宮城野)が28日、都内で行われた所属部屋の千秋楽パーティーで、4月8日に結婚したことを明かした。

 相手は、宇都宮市出身で保育士の旧姓平岡杏子さん(23)。兄弟子の横綱白鵬の付け人だった13年8月にテレビの収録先で出会い「会った時に一目ぼれしました」と同年10月10日から交際を始めた。交際当初は、杏子さんが拓大北海道短大に通っていたため、遠距離恋愛で愛を育んできた。14年春に杏子さんが同短大を卒業して就職のため上京。15年8月から都内で同居し、春場所前の2月21日にプロポーズ。プロポーズの時は、大阪入りするふりをして、1度外出。夜に帰宅して指輪とともに「結婚して下さい」とサプライズ演出した。

 石浦が結婚を決意したのは、杏子さんが“持っている”からだった。十両時代にあと1つ白星が足りないと幕下陥落危機だった時、気分転換に一緒に銭湯に行ったという。風呂上がりに石浦が、チョコアイス「ピノ」が食べたくなり、杏子さんに買ってきてもらうと、星型のピノが入っていた。通常は丸い形だが、稀に入っている星型は「願いのピノ」と呼ばれている。「その時に『星入ってるよ。星食べて』って言われたんですよ。そしたら次の日、勝ったんですよ。その時に『この子しかいないな』って思いました」と意志を固めたという。

 石浦は「横綱と食事に行った時に、刺し身を注文したらしょうゆを回してくれたりと、すごく気の利く子だなって思いました。それに笑顔もすてきでした」と好印象を持っていたが、杏子さんは「目つきがちょっと怖かった」と出会った当初を振り返った。杏子さんが幼稚園の実習期間に毎晩「明日も頑張れ」と連絡。すると「すごく優しい方なんだな」と次第にひかれていった。

 杏子さんは、拓大北海道短大バスケットボール部出身で身長167センチの美女。石浦は「前にガツガツ出てこないタイプでいいんですよ」とおとなしい性格にも魅力を感じた。今場所は夕食とは別に夜食を作ってもらうなど食事面でサポートを受け「今日はどうしても勝ちたかった」と千秋楽に勝ち越しを決めた。好きな料理は親子丼だが「まだ波は激しいんですけどね」と修行中だ。子供の予定を聞かれ「できるだけたくさん」と2人仲良く笑顔を見せた。兄弟子の白鵬は「石浦は立ち合いが早いですからね。だから、いろいろと早いんだね」と独特の表現で祝福した。