昨季J1と天皇杯を制し、クラブW杯でも準優勝した鹿島アントラーズに対し、FC東京はGK林、DF太田、MF高萩、永井、FW大久保嘉の新加入5人を起用して挑んだ。

 東京は前半7分、右サイドを抜け出した大久保嘉がボールを受けると、角度のないところから思い切り良く右足シュート。鹿島GKクォン・スンテに阻まれたが、勢いをつけた。後半も9分に太田の右CKをニアでMF東が頭でそらす。永井がつなぎ、最後は大久保がシュート。惜しくもゴールマウスを外した。

 鹿島も同14分、新加入のMFレオ・シルバのインターセプトからMF土居につなぐと、同じく新加入のペドロ・ジュニールに決定的なラストパス。だが、右足でのシュートは大きく外れた。

 両チーム決定力を欠く中、均衡を破ったのは東京だった。同37分、途中出場のMF中島が右足でミドルシュート。相手GKに防がれたが、DF三竿雄のオウンゴールで先制した。この1点を守りきった。

 鹿島はJ1連覇に向けて黒星スタート。18日の富士ゼロックス・スーパー杯浦和戦(3○2)、21日のアジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ第1戦蔚山(韓国)戦(2○0)に続く、今季公式戦3戦目の疲労からか、動きに精彩を欠いていた。