鹿島アントラーズのFW鈴木優磨(21)が、次節の首位浦和レッズ戦(埼玉)でのゴールに闘志を燃やした。

 サガン鳥栖戦の後半47分に途中投入され、出番は少なかったが「今、イエロー3枚なので、イエローをもらって次に出られないことだけは、何とか避けたかった」。4月12日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)敵地ブリスベン戦で足首を負傷し、同16日のリーグ仙台戦(ユアスタ)を欠場するなど、3月18日の清水エスパルス戦以来、公式戦7戦連続無得点。今季は開幕前からゴールを量産していただけに、鬱憤(うっぷん)もたまっている。「オレはアウェーの埼スタって、さえてるでしょ。ホームなんじゃねえかっていう感じ。(得点)とっちゃうよ」とニヤリ。昨年6月11日の第1ステージで1得点。同12月3日のチャンピオンシップ決勝第2戦ではFW金崎夢生(28)のPK弾を“アシスト”するPK奪取。相性の良い舞台で、次は自らのゴールで首位奪取も狙う。

 昨季のクラブW杯準優勝に貢献した活躍や、今季の決定力が評価され、ドイツなどの欧州クラブからも注目を浴びている。これまでは「海外とか日本代表とか言う前に、まずは鹿島でレギュラーをつかみこと」と言い続けてきたが、この日の試合後「サッカー選手である以上、海外に行きたいという気持ちはあるけどね」と本音も漏らした。正式なオファーはまだないが、チームメートの日本代表DF昌子源(24)にドイツ1部ブレーメンなどが興味を示していることを聞き、海外で自分を磨くことも選択肢に加わっていることは確かだ。【鎌田直秀】