サッカーの北海道女子サッカーリーグが、4日に札幌サッカーアミューズメントパークで開幕する。

チーム創設10年目の北海道リラ・コンサドーレは、第1節でクラブフィールズ・リンダと対戦。悲願の初優勝、全日本選手権出場へ、攻撃的サッカーで挑む。

中学入学前の第1回セレクションで入部し、過去9年間赤黒のユニホームで戦い続けたMF今立のどか主将(21)が、大学の卒業年度を迎えた。「学生としてサッカーができる最後の年になるので、特に道(女子)リーグでの優勝には強くこだわりたい。チーム10年目の節目の年に結果を出します」と力強く宣言した。

今季はU-16日本代表のFW梶結南(15)が、中学を卒業して静岡の藤枝順心高に進学した。一方で中学までチームに所属していた北照高のGK玉置璃音(18)、帝京長岡高(新潟)のMF中嶋美悠(18)が経験を積んで復帰した。佐々木滋監督(41)は「昨年よりも攻撃的にいけると思います。より(男子の)トップチームに近い形でゲームを進めたい」と、J1札幌ペトロビッチ監督のサッカーを女子チームでも実現する。

今季は2連覇中の札幌大ヴィスタに加え、なでしこ2部から降格したノルディーア北海道も優勝候補として立ちはだかる。なでしこ2部入替戦予選でもライバルになりそうなチームからの勝利が、10年間の成長の証しになる。

今立は「北海道で1番になったことがないのに、上のカテゴリー(なでしこ2部)を目指すのはちょっと厳しい。まずは無敗で北海道1位になってから」。チーム創設以来の悲願、リーグ優勝となでしこ昇格を同時に実現する記念すべき10年目にする。【中島洋尚】