仙台がグラハム・アーノルド監督(50)を解任することが8日、分かった。9日に正式発表される。後任には渡辺晋ヘッドコーチ(40)が昇格する。

 アーノルド監督は、昨年まで6年間チームを指揮しU-21日本代表監督に転じた手倉森前監督の後を受けて就任。オーストラリア代表監督、同U-23代表監督として北京五輪出場を果たすなど豊富な指導経験で、昨年13位に低迷したチームの立て直しを期待された。しかし、新たに採用した1トップシステムが機能せず、守備も崩壊。リーグ戦6試合、ナビスコ杯2試合を消化して3分け5敗と未勝利が続いていた。

 渡辺ヘッドは現役時はDF。桐蔭学園(神奈川)から駒大を経て96年に札幌入団。甲府、仙台でプレーして04年に引退した。下部組織の指導者から08年にトップチームのコーチに就任。今年、S級ライセンスを取得している。