札幌の石崎信弘監督(54)の今季限りでの退任が9月30日、確実となった。前日29日の川崎Fで敗れ来季のJ2降格が決定。この日、札幌ドームサブグラウンドでの練習後、あらためて来季の続投意思がないことを明言した。クラブ側は指揮官の意向を尊重する方針を固めており、近日中に正式決定する見込み。今後は、来季以降のビジョンを詰め、早急に新監督の絞り込みに入る。

 降格決定から一夜、早くも来季へ向けて動き出す。この日、石崎監督は来季について「札幌は街もサポーターも好き。でも来季はもう(監督を)やれない」と自身の進退について言及した。三上大勝強化部長(41)は「クラブとしてのビジョンを一両日中に決め、早急に石崎監督とも話し合う。来季監督は方向性次第だが、石崎監督の意向は大事にしなければいけない」と話した。指揮官の意思を最優先する方針で、退任が確実となった。

 元仙台、C大阪監督の都並敏史氏(51)、元札幌FWの小倉隆史氏(39)ら複数の新監督候補が挙がっており、クラブの指針が決まり次第、一本化して新指揮官との交渉を開始する。同部長は「まずは監督。そこを早い時期に決められるようにしたい」と話した。