右太もも裏を肉離れしている日本代表DF内田篤人(25)が、手術回避を決断した。所属のシャルケが15日(日本時間16日)、公式ツイッターで「日本とシャルケの医療チームで話し合い、日本で保存療法をすることになった。手術の必要はない」と発表した。

 9日のハノーバー戦で右脚を痛め帰国中の内田は、古巣鹿島のクラブハウスを2日続けて訪れた。足を引きずりながらピッチに姿を見せ、練習試合を観戦しながら患部をアイシング。松葉づえで帰る際には、手術回避の発表について「そんな感じです。何も言うなと言われてるんで、すいません」とだけ話した。

 シャルケのシュピーゲル広報部長は「我々は手術が必要と考えていたが、最終的に彼自身が、医師の考えも含め決断を下した」と説明。腱(けん)を痛めた恐れもあったが、内田が「慣れた環境の日本でリハビリする」と決めたという。ただ、軽傷でメスを入れないわけではなく、W杯への影響を考えた判断のようだ。

 同部長によると内田は約3週間、日本に滞在する。「我々のドクターは『アツトは、少なくとも3月いっぱいはプレーしない』と言っていた」とも明かした。