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2004.09.26付紙面より
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| 写真= 武内アナ、と言えば「愛のエプロン」でのみけんのしわが印象的だった私ですが、今回取材してみて、それは表情の豊かさのたまもの、と感じました。思ったことを素直に表現しようと一生懸命に話す姿は、何だか不思議とこちらが元気づけられました。ところで、武内アナが得意料理というカレーライス。実は、私も最近凝っているんですよ。もし試食してもらったら、みけんのしわは? 見たいような見たくないような…
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| (撮影と文・浅見桂子) |
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眉間のシワで夜7時に出世
「みけんのしわ」で人気者になったアナウンサーは前代未聞だろう。テレビ朝日の武内絵美アナウンサー(27)。「報道ステーション」「スーパーJチャンネル」に出演する看板女性アナだが、バラエティー番組「愛のエプロン」でまずい料理を試食した時にみせるみけんのしわと女性タレントへの辛口コメントで、男性ファンが急増中。そこで、うわさの生じわに会ってきました。
青木さやか天敵
視線はまず、みけんに行った。もちろん、普段はしわは全くない。が「愛のエプロン」で最近、天敵となっているタレント青木さやかの話題になると、表情が変わり、みけんにくっきりとアノしわが出た。初めて見る武内アナの生じわだった。
「もともと、みけんにはしわがよくできるみたいだったんです。入社後のメーク研修で『あなた、みけんにしわが寄りやすいから気をつけた方がいいわよ』と言われてましたから」。
しわが武器になった。10月に深夜から水曜ゴールデンに昇格する「愛のエプロン」で6年間アシスタントを務める。女性タレントがレシピなしで料理をつくり、ゲストや司会の城島茂、武内アナが試食し辛口コメントをしていく。しわの発見者は城島だった。ある時、まずい料理で武内アナの表情が険しくなったのを見て「あれ、しわが出てる」と言いだした。以来、武内アナの試食時は画面がみけんのアップになり、しわの寄り具合で「0〜10+∞(無限大)」のレベル判定が出るようになった。
そんな判定しわの持ち主も泣いたことがある。自ら料理に挑戦した時で、テーマは「カツカレー」。「味見厳禁」のハンディのもと、できた料理にゲストの出川哲郎が「具が小さい。僕は大きいのが好き」と酷評。その後に泣いた。「悔しかったからだろう」と言われたが、本人は反論する。
「女子アナ対決で、評価が以前やった下平(さやか)アナの上エプ・中エプのランクより下だったら『アシスタントは下平アナに交代』と言われたんです。結果は下エプ。落ち込んでいたら、城島さんが『勉強のために今後も残ってもらいましょう』と言ってくれた。その温かさにホロリときたんです」。
お笑いタレントの青木さやかとのバトルは激化する一方だ。青木が堅焼きそばをつくった時、グリンピースが入っているのを見た武内アナが「グリンピースが嫌」と言うと、青木は「じゃあ私にとってのグリンピースはあなたね」と切り返した。太巻きでは、具の入っていないものが武内アナのところにきた。
「なんて意地悪なことをするんだろう、と思いました。でも、青木さんはストレートで飾らない人で、好きな人。アナウンサーだから、本当はタレントさんに気を使わなくてはいけないんですが、思いっきり言えてしまう。あの番組をやっていると、頭のいい方はよく分かります。瞬時にその場の流れを把握し、面白いことをおっしゃる。できる方は違うなと思います」。
いつも120点目標
キャリアも、しわの数に負けなくなった。今年4月にスタートした「報道ステーション」ではスポーツコーナーを担当。アテネ五輪では現地キャスターとして、日本選手の活躍を伝えた。普段の仕事の中でも、しわは出ているようだ。
「アテネには8月9日に出発予定だったのに、8日出発と思い込んで、リムジンバスも予約。一緒に行く先輩アナに聞かれても『8日出発です』と答えてました。でも7日夜遅くに会社から『先輩アナが8日出発と言っているけど、9日だよね』と確認の電話が入って、間違いに気がついたんです。こんなミスは滅多にないのに、舞い上がっていたんだと思います」。
アテネでは睡眠時間は2〜3時間。多くても5時間だった。世界中の放送局が集まるセンターとホテルの20分ほどの移動が貴重な睡眠時間だった。
「乗って5秒で寝ていました。一番印象に残ったのは女子ソフトボール準決勝の中国戦。最年長の宇津木麗華選手は体がボロボロで、それまでの試合は打てず、エラーで負けたりもしていた。もう打てないと思っていたら、延長8回に勝ち越し二塁打で出塁。疲れているはずなのに、代走を断わった場面を見て、グッときました」。
人気音楽番組「ミュージックステーション」では、入社2年目の00年4月から今年3月までタモリとともに司会を務めた。タモリからは「もっと失敗した方がいいよ」とアドバイスを受けた。
「平均点、合格点を取ることを目標にせず、100点、120点を目標にしなさいということだと思っています。可もなく不可もなくではなく、大きな振り幅を持った方がいいと」。
そんな姿勢で仕事をすれば、必然的にしわも多くなるはずだ。もちろん、性格からきている部分もある。短気で、ささいなことにもイライラしてしまうという。
「忘れ物をすると、気になって仕方がなくなる。ぎりぎりで仕事に入るのもダメ。本番に集中できなくなる。この間、カーナビを買おうと思ったんですが、1時間で取り付けられると思ったら、5時間と聞いて買うのを止めました」。
しわ、もといストレスの解消法は、ドライブと部屋の片付け。3年前にネットオークションでフォルクスワーゲンのカブリオレを購入した。
「スピードを出すとラジオが聞こえなくなり、冷房も途中で熱風になるので、ドライブは横浜ぐらいまで。汚くなった部屋を一気にきれいに片付けてしまう。気持ちいいですよ」。
30歳までに子供
これだけ有名になれば、望まないしわも増える。今年6月には「妊娠」のうわさが流れた。ネット掲示板に「武内アナ妊娠、今秋出産」という見出しがあったためだが、NHKの武内陶子アナの妊娠と間違えられたのだ。11月で28歳。結婚願望はあるという。
「いつでもしたい。小さいころは16歳で結婚して、18歳か20歳で子供を産みたいと思ってました。若い母親になりたかったのと、掃除や洗濯、料理が好きだったんです。今は30歳までに子供を産みたい。2人姉妹だったので、子供は3人ほしい。好きな男性のタイプですか? 優しくて温厚な人。人に優しくできるということは、自分に余裕があるんだと思います。人をほめる余裕のある人がいいですね」。
アナウンサー志望のきっかけは、大学時代に子供対象のスキー教室でアルバイトをしたことだった。
「言葉で教え伝えることの面白さ、難しさを知り、何か言葉を使う職業につきたいと思いました。人前で話すのは緊張するけれど、面白いなと」。
99年、約4000倍の難関を突破し入社。6年目を迎えた今年、看板アナにまで成長した。
「キャスターになりたいとか、スポーツアナになりたいとか、明確な目標はないんです。1日1日、気持ちよく寝られる毎日を送りたい。日々、満足できる仕事をすることが目標です」。
目標通りになる時には、しわが消えるかもしれない。生じわを見ていて、それも少し寂しい気がした。
歯切れ良くて奥ゆかしさも
「愛のエプロン」司会のTOKIO城島茂(33)
本当に僕の良きパートナーとしてサポートしてもらっています。アナウンサーとしての魅力は「歯切れの良さ」でしょうか。初々しさの残る新人時代のころから、彼女のモノを真っ直ぐ見据えようとする姿勢、頭の回転の速さには、デビュー10年を迎えた僕でさえも、負けそうな時があります。そして、女性としての魅力となると「奥ゆかしさ」に尽きます。現代の日本女性がともすれば忘れそうになる「やまとなでしこ」を持っている女性とも言うのでしょうか。両親のしつけの良さが感じられたりします。
◆武内絵美(たけうち・えみ) 本名同じ。1976年(昭和51年)11月22日、東京都生まれ。東洋英和女学院高等部、東洋英和女学院大から、99年4月、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。「ミュージックステーション」の司会や「GET SPORTS」キャスターを務め、現在は「報道ステーション」スポーツコーナー(月、火、水曜担当)「スーパーJチャンネル」サブキャスター(木、金曜担当)「愛のエプロン」のアシスタント。好きなスポーツはスキー、テニス。158センチ。
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