テレビ時代劇「仮面の忍者赤影」で主役の赤影を演じた俳優坂口祐三郎さん(さかぐち・ゆうざぶろう、本名・中村徹)が03年7月13日午後2時20分、脳幹出血のため福岡県久留米市の病院で死去した。61歳。関係者によると、坂口さんは12日夜、久留米市内の自宅で突然倒れ、救急車で病院に運ばれた。意識が戻らないまま、妻晴美さんや親族にみとられ、息を引き取った。
坂口さんの代表作「仮面の忍者赤影」は67年4月から68年3月までフジテレビ系で放送された。赤い仮面をつけた忍者赤影が、仲間の白影(牧冬吉)、青影(金子吉延)とともに悪を退治するストーリーで、当時の子供たちの間で大人気となった。
坂口さんは高校卒業後、東映第8期ニューフェースとして芸能界入り。「赤影」で一躍人気となったが、番組終了後はそのイメージが強すぎて、仕事に恵まれなかった。東京で雑誌ライターとして活動したり、栃木県の日光江戸村で舞台演出を手掛けたこともあった。
10年ほど前に、故郷の久留米市に戻って俳優業とともに後進育成の仕事を始めた。一時は赤影と呼ばれることを嫌い芸名を変更したこともあったが、久留米に戻ってからは「赤影から逃げられないのだったら、とことん赤影でやっていきたい」と話していたという。14日に近親者だけで密葬が行われた。後日、しのぶ会が開かれる予定。
関係者悲しみの声
「青影」を演じていた金子吉延さん(48)の話 僕が23歳で芸能界を引退してからも、毎年1回は坂口さんが東京に来て一緒に飲んでました。赤影の撮影中は1度も怒られたことはなくて、アドリブも自由にやらせてくれました。10年ほど前から、赤影の「その後」を撮ろうと、企画も挙がってたんですけど、結局は実現しなかった。もう1度、一緒に仕事をしたかった。
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