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日本代表&国際親善試合タイトル
 

久保2発!ジーコ日本にエース/親善試合

前半21分、同点のゴールを決めた久保。GKはアラソン(撮影・たえ見朱実)

<国際親善試合:日本3−2アイスランド>◇30日◇英、シティー・オブ・マンチェスター

 【マンチェスター(英国)30日=田 誠、西尾雅治、永井孝昌】右ヒザ痛をおして志願出場したFW久保竜彦(27=横浜)が、日本代表初の欧州でのAマッチ3戦連発、史上最多4得点の記録を達成した。FIFAランク56位のアイスランドとの親善試合(日本は25位)。0−1で迎えた前半21分に個人技で、36分にGKの頭上を抜く逆転弾で2得点。試合も3−2で、欧州でのAマッチ史上初の連勝を飾った。ジーコ日本代表の通算成績は12勝6分け7敗。緊急入院したFW高原不在を吹き飛ばす新エース誕生を弾みに、6月1日(日本時間2日)にはイングランドと激突する。

 久保が優雅に舞った。1点を追う前半21分。中央からMF小野がダイレクトで放ったパスが相手DFに当たり、足元に転がった。左足でコントロールすると、右から左から180センチを超す大型DFがはさみにくる。体をひるがえすように左アウトサイドでボールを転がし、中央へいくと見せかけて、直後にもう1度左足で切り返す。2人のDFを完全に置き去りにし、GKが飛び出した瞬間を狙って、最後も左足でとどめ。4秒間で左足だけで4度タッチしての同点弾。美しささえ漂う個人技で、欧州でのAマッチでは日本代表史上初となる3戦連発弾を決めた。

 それだけでは終わらなかった。前半36分。自陣から、小野が右アウトサイドにかけたロングボールに反応。中央から相手DFの裏をとり、GKと1対1を今度は右足でGKの頭上を抜き去る絶妙なループシュートでネットを揺らした。

 「まあ、ちゃんとシュートが決まったんでよかったです。連係? いつも通りうまくいった」と、久保は試合後言葉少なだが、満足げに話した。逆転の2発目は、欧州でのAマッチ通算得点でも史上最多となる4点目。「久保はもともと世界を相手にしてもやれるクオリティーを持った選手。アウエーで先制されて逆転したのは日本の歴史でもなかったのではないか」。ジーコ監督はそう絶賛し、アイスランドのシグルビンソン監督も「今日のMVPはクボだ」とうなるしかなかった。

 今回は、欧州組が合流しても背番号9を渡された。期待は大きかった。だが、右ヒザ負傷で英国到着後の練習は別メニュー。27日にはこれまで招集された試合では必ず先発してきたFW高原も肺動脈血栓塞栓(そくせん)を再発し緊急入院した。その状況で、ジーコ監督から「いけるか」と聞かれ、迷わず言った言葉は「やれます」。試合後「(足の状態は)変わらないです」と漏らした痛みの残る足での2得点は、6・9W杯アジア1次予選インド戦へ向け「チームの基盤を作りたい」と話していたジーコ監督の期待にこたえるエースの自覚と責任感の芽生えを証明していた。

 4月の東欧遠征、そして今回の英国遠征で日本代表が待望していた新エースは誕生した。田嶋技術委員長も「こういう試合できちっと決められる選手が出てくる。それがレギュラーに定着する。ジーコ監督も狙っていたことです」と口べたな181センチのFWをはっきりエースと認定した。オマーン戦以来出場した試合は4戦連発。欧州組か、国内組か。ずっと続いてきた議論は、久保のゴールが吹き飛ばしていく。

[2004/5/31/08:38 紙面から]

写真=前半21分、同点のゴールを決めた久保。GKはアラソン(撮影・たえ見朱実)


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