三都主アレサンドロ(27=浦和)がバーレーンの穴を見つけた。分析の結果、左サイドで相対する相手右サイドバックのDFマルズーキの守備能力が低いことに着目。新布陣で臨んだ28日の練習試合では左サイドから積極的に攻撃を仕掛けた。25日のイラン戦はサイド攻撃が不発に終わったが、本来の3−5−2に戻り、三都主も出場停止から復帰。弱点を突き、バーレーンを崩す。
三都主の脳裏にはゴール前へラストパスを送るイメージが出来上がっている。出場停止でイラン戦の遠征に帯同せず、国内に残留。時差ぼけの解消も必要なく、心身ともにフレッシュな状態で相手の研究に着手した。浮かび上がったのはサイドで対峙(たいじ)するマルズーキの弱点だった。「本来は守備的な選手ではないと聞いている。動きを見ても守備は弱いと思うし、どんどん勝負していきたい」と狙い撃ちすることを宣言した。
182センチと大型のサイドバックだが、スピードはない。攻撃的な三都主自身も4バックの左サイドバックでは守備の負担が大きく、その苦労も肌身で知り抜いている。だからこそ、相手の弱点が最大のチャンスとして映っている。
この日の練習試合は絶好の「予行演習」だった。前半22分には左サイドに流れたMF中村からスルーパス。前に張っていた三都主はDFを一瞬でかわし、縦へ抜け出した。最後は左クロスでMF中田英のミドルシュートを引き出した。
イラン戦ではサイド攻撃が不発に終わった。4バックだった影響もあるが、左サイドバックの三浦は攻撃にほとんど絡むことができなかった。だがバーレーン戦は3バックに戻すことで、両サイドが高い位置をキープできる。「中田英には『高い位置をキープしていい』と言われた。自分が行けなくても中沢が後ろから上がればチャンスになる」と分厚い攻撃に手応えを感じている。
試合後には中村と、右サイドの加地を交えて動きを再確認。ワンツーや、中村が半身で不完全な体勢でもパスを出されることをチェックした。「身長の高い選手は多いが、速さはない。どんどんチャンスをつくる」。三都主は弱点を突いて、打倒バーレーンを果たす。【広重竜太郎】
[2005/3/29/08:32 紙面から]
写真=練習試合で豪快なシュートを放つ三都主
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