<東アジア選手権:北朝鮮1−0日本>◇7月31日◇韓国・大田
コンフェデ杯で世界と互角に戦ったジーコジャパンが北朝鮮に気迫負けした。2年前に逃した東アジア選手権のタイトルを狙う日本代表(FIFAランク13位)が、若手に切り替えた北朝鮮(同91位)に0−1と完敗した。前半27分にクリアミスから失点し、チャンスではシュートがことごとく枠から外れた。北朝鮮には15年ぶりの黒星でW杯本大会での上位進出という目標へ、いきなりつまずいた。最下位発進となり、3日に中国と対戦する。
優勝したかのように北朝鮮が喜ぶ中、日本の足取りは重かった。今季2戦2勝、90年7月31日を最後に負けていなかった北朝鮮に0−1と敗戦。コンフェデ杯で世界と互角に戦ったジーコジャパンは、そこにはいなかった。ジーコ監督は「北朝鮮には、ただでは日本に勝たせないという気迫があった。それをはねのけていかなければ。相手はウチのミスを得点にした。気迫が両チームの大きな違いだった」と完敗を認めた。
指揮官が笛吹けど、選手は踊らなかった。試合前のミーティングでは油断しないよう言い聞かせた。ボールは支配した。しかし、序盤からメンバーを若手に切り替え、豊富な運動量で迫ってくる相手に競り負けた。前半27分、ミスが重なり、中途半端になったDF中沢のクリアから先制点を許した。「やってはいけない時間にやってはいけないミスをした。1つのミスが失点につながる」と中沢は頭を下げたが、この1点が命取りになった。
試合ではミスが連続した。DF加地は「気持ち、球際、すべてで負けた。その結果があの1点につながった」。DF宮本も「北朝鮮には試合への強い気持ちがあった。受け身になってしまった」。ジーコ監督も「自分たちのサッカーをできないなら話にならない」と静かな口調ながら、気迫負けに怒りをあらわにした。
勝つことはもちろん内容にもこだわるつもりだった。2年前の東アジア選手、コンフェデ杯では決定力不足に泣いた。シュートの精度を上げることを肝に銘じて大会前の合宿ではシュート練習を行ってきた。しかし、17本のシュートで「枠をまともにとらえたのは(後半42分の)田中達のぐらい」と指揮官が嘆くように成果は出なかった。「練習のやり方は間違っていない。焦らないことを含め、練習を続けるしかない」とジーコ監督は言った。
タイトルを狙う試合で黒星発進。ジーコ監督は「北朝鮮の喜ぶ姿を見て、どれだけ日本に勝たせないようにしてきたかを肌で感じたはず。世界に認められながら、精神的に厳しい中で自分たちのサッカーができない。悔しい、これじゃいけないという中で日本の良さが出る。次こそ」と言った。中2日の3日、中国戦から巻き返す。【岡本学、西尾雅治、村上幸将】
[2005/8/1/09:51 紙面から]
写真=日本を破り喜ぶ北朝鮮選手らを厳しい表情で見つめるジーコ監督(撮影・栗山尚久)
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