平山7発!W杯へ驚異の得点率/オランダ
<オランダリーグ:ヘラクレス2−1RBC>◇21日◇ローゼンタール
【ローゼンダール(オランダ)21日=エリーヌ・スウェーブルス通信員】ヒデ超えだ! ヘラクレスFW平山相太(20)が、今季7点目を決めた。最下位RBCとのアウエー戦で、前半25分に頭で先制弾。後半22分に交代したが、2−1の勝利に貢献した。平山がゴールを挙げた6試合は5勝1分けと無敗。シーズン10点を目標にしていたが、20点に上方修正した。欧州組でのゴール数は独走中で、MF中田英がペルージャ時代に記録した最多の10得点超えが見えてきた。
黒髪の頭が、空中で抜け出していた。前をふさがれたDF2人を、空中でねじ伏せた。平山が、ヘディングで先制点を奪った。開始25分、右からのセンタリングを額で押し込んだ。「いつも、あのクロスを合わせられなかったので良かったです。(ボールの)しんをとらえたら大体入るので。それを意識して入れました」。仲間たちと抱き合った後は、スタンドへ両手で投げキス。欧州仕様のパフォーマンスで喜んだ。
かねて目標を「10点」に据えてきた。近づくほどに自信が深まった。「まだ3点あるんで。これからです、はい」と言いつつも、報道陣から期待の声が掛かると、ノルマを引き上げた。「目標は、20点に変わりました。はい」。過去、欧州でプレーした日本人選手の最多得点は、98−99年シーズンに中田英(当時ペルージャ)が挙げた10ゴール。単純比較はできないとはいえ、射程圏に入った。
ストライカーらしい仕事をした。プレーは、すべてが良かったわけではない。前半8分には、GKと交錯して警告を受けた。先制点までは、ほとんどボールに触れなかった。その後のシュートは2本。ボス監督は交代理由を「ボールがキープできなくなっていたから」と説明した。だが、唯一の絶好機を決め、結果を出してみせた。
オランダの空気に慣れてきた。後半18分には、競り合ったDFからひじ打ちを受け、ボールが顔面を直撃。あおむけに倒れ、起き上がれなかった。「痛いというか、起き上がれなくて…。脳振とうまでいかないですけど、ふらついた。演技じゃないですよ。シリアス、シリアス。マジ立てなかったですもん。若干、時間稼ぎしようとね」。痛みに耐えながらも、気持ちに余裕があった。
日本代表に名を連ねる欧州組が出場機会すら得られない中、平山は自分に合ったリーグ、クラブで得点を量産している。代表待望論も起こるが、いまだに招集されたことがない。17日の練習後には「自分の中では100%。だけど現実には0・001%かな」と漏らしている。ジーコ監督を振り向かせるために、平山がゴールを決め続ける。
[2006/1/23/11:51 紙面から]
|