Sトラック山田伸子5度目五輪でメダルだ
トリノ五輪女子ショートトラック代表が、ベテランの力でメダルを取る。リレー代表の山田伸子(34=福岡柔整)は、今大会の日本代表113選手でただ1人、88年カルガリー大会を経験している。公開競技だった同大会を含めて5度目の五輪で、外国人選手の特徴や注意すべきポイントは経験済みだ。正式競技になってからメダルがない女子だが、ベテランが悲願成就に大きく貢献する。
5度目の五輪を迎える山田はこの3年半、世界と戦っていない。競技復帰してまだ2季目だからだ。それでも、不安も恐れもない。「どれだけ相手にくっつき、焦りを誘えるか。そうすれば日本にもチャンスはある」と経験者ならではの落ち着きで言う。今日19日から始まる長野・野辺山の国内最終合宿。ベテランはそのチャンスを広げに行く。
初めての五輪から18年がたつ。92年アルベールビル、98年長野大会のリレーはともに、決勝で仲間が転倒して4位に終わった。92年は500メートルで自身も転倒。02年大会もリレーで4位。五輪には悔しい思いが詰まっている。だが、そこで得た経験は「極意」にもなる。
「リレーはタッチで巻き込まれないことが大切。外国人は足を広げて押す。そこで引っかかって転倒しないこと」「3、4走者がどれだけ頑張れるか。どうアクシデントに対応できるかが勝負の分かれ目。決勝にさえ残れば、何が起こるか分からない」。ショートトラック史上最年長であり、今大会「最古参」のベテランは、経験を伝える。
98年長野、02年ソルトレークシティー大会後と2度引退した。それでも「やっぱりメダルが欲しい」と復帰。昨年5〜10月には世界トップの韓国で1人合宿を組んできた。「神様が最後にメダルをくれるんじゃないかなと思っている」。ベテランと若手がうまく融合した時、悲願のメダルが見える。【今村健人】
[2006/1/19/09:01 紙面から]
写真=5度目の五輪に挑む山田伸子
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