4月の熊本地震で被災した子どもたちを元気づけようと、熊本県益城町に本社を置くバドミントン女子の再春館製薬所などが17日、熊本県南阿蘇村で復興支援イベントを開催し、リオデジャネイロ五輪シングルス代表の山口茜や2008年北京、12年ロンドン両五輪代表の潮田玲子さんらが地元の小中学生ら約300人と交流した。

 山口選手は中学生とのエキシビションマッチに臨み、強烈なスマッシュで会場を盛り上げた。8月に迫った五輪本番に向け「他の大会と同じようにやりたいが、できれば熊本の皆さんを笑顔にしたい」と意気込みを口にした。熊本県のPRキャラクター「くまモン」が駆け付け、強豪のヨネックスやNTT東日本の選手も参加した。

 バドミントン教室では潮田さんやロンドン五輪女子ダブルス銀メダリストの藤井瑞希選手、1992年バルセロナ五輪代表の陣内貴美子さんが登場し、子どもたちと一緒に体を動かした。潮田さんは「いきいきとした表情や笑顔を見られて安心した」と話し、熊本県出身の陣内さんは「我慢強く、負けず嫌いな県民性。それで頑張っている」と故郷に思いを寄せた。