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競艇 第43回総理大臣杯(SG)特集


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コラム

「王者」か「復活」か…クライマックス間近

競艇担当・草川太郎の「復活!舟太郎侍 児島を行く」(5)

 総理杯も予選が終わり、準優メンバー18人が出そろいました。予選の走りを見た印象では王者・松井繁選手(38)の強さが際立っていると感じます。

 現場取材の感覚としては松井選手の独走ムードといってもいいほどですが、03年8月以来のSG取材に復帰した記者にとって、準優進出メンバーでちょっと気になる存在なのが、ご存じ北陸のエース、今垣光太郎選手(38)です。

 99年、今回と同じ児島の総理杯でSG初Vを果たした今垣選手は、その後もSG優勝のキャリアを積み重ね、SGタイトルは通算5回です。しかし、フライング事故やプロペラの不振なども影響し、近年は大きな舞台での活躍が減っていました。

 昨年も7月桐生のオーシャンカップでフライング。今回の総理杯は同年8月の蒲郡MB記念以来のSGです。そんな今垣が準優へ1号艇で進出と大暴れしています。一緒に取材に来ている名古屋日刊の敏腕T記者が僕に語ってくれました。「今垣は今年を復活の年にすると言ってます」。

 開会式から今垣は「初めてのタイトルを取った児島で、初心に帰ってがんばります」と語っていました。直前の三国周年でも取材しましたが、地元ファンの声援を受けて気合満々でレースに向かう姿は、以前と変わらないものでした。今垣選手のスランプの期間は現場記者から離れていたため、自分にとっては今垣選手に冠する『復活』というフレーズが何とも不思議な感覚なのです。

 31日付の日刊スポーツ紙面に躍るのは『王者』の2文字か、それとも『復活』なのか―。クライマックスが間近に迫ってきました。

アッキーナから花束もらいます!

競艇担当・草川太郎の「復活!舟太郎侍 児島を行く」(4)

 SGの初日といえば、やはり開会式でしょう。饒舌な選手もいれば寡黙な選手も。それぞれの個性が魅力で、記者にとっても楽しみなイベントのひとつです。

 SGやG1のイベントは最近、充実一途といっていいんじゃないでしょうか。その開会式でも、初日のトークショーのゲスト・川村ゆきえさんが地元代表の森秋光選手(38)と平尾崇典選手(35)に花束を贈呈、開会式に花を添えていました。

 そういえば丸亀の新鋭王座では熊田曜子さんや夏川純さん、森下千里さんなどのイベントがありました。純粋に競艇を楽しみたいファンが大多数とは思いますが、グラドル目当てに競艇場へ足を運ぶファンも少なくはないのかな。

 艇界のアイドル的な存在と言えば、やはり山崎智也選手ではないでしょうか。若手の人気レーサーも多数出てきていますが、そのコメントの切れ味の良さといい、存在感といい、そのキラキラ感はさすが…と感じ入ります。

 総理大臣杯の開会式もサラリと決めてくれました。「今節は優勝して、表彰式でアッキーナから花束をもらうのが目標です」。アッキーナとは最終日のイベントゲストの南明奈さん。40歳目前の記者にはチト縁遠いアイドルですが、人気のほどは知ってます。総理杯の優勝表彰式もアッキーナが特別ゲストで参加します。

 その山崎選手、初日は3、4着ながら「足に関しては言うことなしです」とパワーにはかなりの手応えのようです。まだシリーズは始まったばかりですが、最終日の30日、艇界のトップアイドルと、トップグラドルの『競演』は十分ありそうなムードです。

湯川オヤジ、再び「快速王子」へ

競艇担当・草川太郎の「復活!舟太郎侍 児島を行く」(3)

 児島総理杯の直前戦となった平和島の周年記念「G1トーキョー・ベイ・カップ」は湯川浩司選手が4コースからのまくり差しで制しました。これでG1・3勝目。前哨戦で最高の結果を残し、いい勢いで児島に乗り込んでくるのは言うまでもないでしょう。

 湯川選手は今年の2月に日刊スポーツ新聞社制定「第22回競艇3賞」の技能賞に輝き、表彰式にも出席していただきました。「今年は殊勲賞を頂けるよう頑張ります」という力強いコメントも印象的でした。

 また、パーティーの中で、昨年誕生した長男を抱き上げる姿がほほえましかったのを覚えています。「快速王子も、もう快速オヤジですわ」と話し、湯川選手のまなじりも下がりっぱなしでした。赤ちゃんも、大勢の参列客にも動じることなく、堂々としたもので『お父さんの度胸の良さがDNAにしっかり引き継がれたのかな』と感じたものです。

 湯川選手に限らず、競艇選手は子煩悩の方が多いとも聞きます。競走期間中は当然、家を空けるわけですし、それ以外でもペラ製作や練習に時間を費やすのですから、家庭での時間が必然的に少なくなるのでしょう。しかし、時間が少ないからこそ、子供との触れ合いを大切にし、また、そこからもらうエネルギーも大きいのだと思います。

 平和島から帰った湯川選手は、しばし『快速オヤジ』の顔になっていたでしょうが、総理杯の前検日からは再び『快速王子』に戻ることでしょう。

 いよいよ開幕-。記者も気分が高まってきました。

自分のブランクより長い高橋に注目

競艇担当・草川太郎の「復活!舟太郎侍 児島を行く」(2)

 競艇担当としてブランクがあったのだから、当然、児島に行くのも久しぶり。自分の中では児島=競艇っていうイメージだけど、若い子の間ではジーンズの本場っていうイメージの方が強いみたいですね。国産ジーンズ第1号を作った「ビッグジョン」の名前は知っていたけれど「ベティスミス」というブランドには、ジーンズ・ミュージアムまで存在するとか。その他にもジーンズ・マニアには垂涎のブランドが児島にたくさんあるようです。

 06年3月からは児島地区の縫製工場やショップなどをめぐる「ジーンズバス」も運行されているというから驚き。伝統の繊維業が、近年の国産ジーンズのプレミア化もあって、一気にクローズアップ。児島の街のイメージも、以前よりふくらんできたなと感じます。競艇&ジーンズバスなんていう楽しみ方も、若い子にはありでしょうね。

 さて、舟太郎侍は03年5月以来の児島競艇取材となります。選手の中にも児島が久しぶりの面々はいないかとメンバーを見つめていたら、やはり関東の選手に久々組が見あたりました。

 昨年の総理杯覇者の浜野谷憲吾選手は04年11月の競艇王チャレンジカップ以来になります。村田修次選手も同じく04年11月の競艇王CC以来、中野次郎選手は04年3月の一般戦以来になります。自分より久しぶりの選手はいないかな? いました。いましたよ。高橋勲選手です。何と01年11月の競艇王CC以来、何と6年5カ月ぶりになります。高橋選手と言えば、昨年10月平和島ダービーでSG初制覇。地元の期待を一身に背負ってのSGVは格別の味だったでしょう。

 久々のブランクなんて吹っ飛ばせ! 自分にエールを贈る気持ちも込めて、高橋選手の走りに注目しようと思ってます。

4年半ぶり現場復帰!“お化け”出るか

競艇担当・草川太郎の「復活!舟太郎侍 児島を行く」(1)

 あと1週間もすると、児島競艇の総理大臣杯に6泊7日の出張です(ちなみに、この原稿は三国競艇の出張から帰った直後に書いてます)。今年の1月に競艇担当に復帰しました。かつて3年半ほどの競艇記者歴はあるけれど、約4年半というブランクは意外とキツイ。仕事の勘を取り戻すのにひと苦労の毎日ですが、08年のSG開幕戦となる総理杯に取材に行けるんだから、そりゃ力が入ります。

 競艇ファンには“常識”でしょうが、競艇にはSG(スペシャル・グレード)競走が8タイトルあります。総理大臣杯、笹川賞、グランドチャンピオン決定戦、オーシャンカップ、モーターボート記念、全日本選手権、競艇王チャレンジカップ、そして賞金王決定戦です。賞金王シリーズが平成9年にSGに格上げされて実質9個になりましたが、グランドスラムの対象ではなく、一般的には8大競走とされています。

 「最近はG1もSGもメンバーがいいけど、代わり映えしないね…」というファンの声が聞こえることもあります。でも、本当にそうかな? 昨年引退した植木通彦さんも、おっしゃってました。「優勝賞金が同じ4000万円であっても、タイトルによって思いや意味は違うんです」と。

 かつての鳳凰賞、今年で43回目と伝統のタイトルである総理大臣杯。自分の中での総理杯は02年平和島が印象的でした。野沢大二選手が“お化けモーター”36号機で優勝した大会です。野沢選手を見ると、今でも『36号機』が頭によぎります。これ本当です。さあ、今回の児島では“お化け”は出るかなあ。

 ◆草川太郎(くさかわ・たろう) 1968年生まれの39歳。関西学院大経済学部卒業後、92年に入社。競輪担当に始まりプロ野球の近鉄、中日担当を経て、01年から競艇担当を務めたが、03年9月に整理セクションに異動。今年1月、2度目の競艇担当に復帰したばかり。好物は仕事が終わってからのビール。児島ではアイナメ、メバル、アナゴ、タコなど瀬戸内の海の幸を肴にグビリ。


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