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パンドラ連覇狙いハードトレ/エ女王杯

- 史上3頭目の連覇を狙うフサイチパンドラ
戦前の話題は3歳馬に集中しているが、歴戦の古馬を忘れてもらっては困る。史上3頭目のエリザベス女王杯連覇を狙うフサイチパンドラ(牝4、栗東・白井)はこの中間、今までにないハードな調教を消化。グンと調子を上げてきた。管理する白井寿昭師(62)は、通算G1制覇12勝を誇る百戦錬磨のトレーナー。大一番で、その手腕が怖い。
フサイチパンドラの白井師は、エリザベス女王杯の勝ち方を知っている。古馬と3歳馬の混合戦に生まれ変わった96年を、ダンスパートナーで優勝。昨年はパンドラで2度目のVを飾った。一方、連覇を狙った97年は首差の2着に惜敗し、悔しさも味わった。このレースの酸いも甘いもかみ分けた存在だ。
ダンスでなし得なかった偉業へ向け、再びチャンスが巡ってきた。「今年の女子は強いな。豪華なメンバーや」と、いきなりけん制球を投げてきたが、もちろん本心ではないだろう。JRA通算G1勝利は12。百戦錬磨のくせ者は、そう簡単に手の内を明かさない。有力各馬の長短を挙げながら展開を推理してみせると、最後に「どんな競馬になるか。面白いな」と笑ってつぶやいた。
登録のあった天皇賞(秋)を自重し、ここを目標に仕上げてきた。まだ絞り切れないという側面があるにせよ、中間は馬を鍛え抜いてきた。「古馬になってシャキッとしてきたし、この馬を牝馬だと思ってはいない。普通の牝馬なら、これだけはやらんな」。31日には7ハロンから93秒4という長めの併せ馬を敢行。ハードに追った効果で、グンと気合が乗ってきた。もともと調教駆けするタイプとはいえ、これほどまでに攻めたのは初めてだ。
札幌記念は絶妙のペースに持ち込んで、まんまと逃げ切った。キャリアを積み重ねることで、確実に脚質に幅が出てきた。「分かったのは、前に行ける脚もあるということや」。アサヒライジングの出方次第では思わぬスローペースもありそう。自在の競馬ができるのは大きな武器となる。
「3歳馬は有利。上り坂やからな」。口では若駒を持ち上げてはいるがこちらだって充実の4歳秋。上昇度なら負けてはいない。「競馬は分からんからな」。トレーナーは、不敵な笑みを浮かべていた。【鈴木良一】
[2007年11月7日8時15分 紙面から]
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