<W杯アジア最終予選:日本1-1イラク>◇B組◇13日◇イラン・PASスタジアム

 後半27分に3つのミスが重なって日本は失点した。まずは左足で飛び込んでかわされたDF昌子。相手の動きを予測しながら右足を出すべきだった。次が体で相手をブロックしたDF吉田。GK川島が「クリア」と叫んだわけだから、ボールを外に出すべきだった。最後は川島。しっかりボールをキャッチできなかった。体力の消耗が激しいため、普段なら起きないようなミスが重なった。これは調整の失敗も一因。指揮官の手痛いミスともいえる。

 負けのような引き分けだが、引きずると残る2試合に影響する。最終戦のアウェーのサウジ戦までもつれると、メンタル的にも厳しくなる。ホームのオーストラリア戦で決めるつもりでいかないといけない。下を向く選手はいないだろうが「まだ自分たちでW杯出場を決められる」と、強い気持ちを持つことが大事だ。(日刊スポーツ評論家)