J1磐田でも、プレミアリーグやレスターが、話題沸騰中です。14日(日本時間15日)のホーム・ニューカッスル戦では、日本代表FW岡崎慎司(29)がオーバーヘッド弾を決めたことで、さらに盛り上がっています。

 磐田の元イングランド代表FWジェイ(33)も、プレミアリーグを毎週必ずチェックしている1人。レスターの試合も、しっかり見ています。ジェイはアーセナルの下部組織出身で、ブラックバーンやカーディフなどでプレー経験があります。今季のプレミアリーグについて質問すると、いつも熱く語ってくれます。

 岡崎のゴールについて聞くと「見たよ。とてもいいゴールだったね」とニッコリ。さらに、岡崎がイングランドで称賛されている理由について、「(19得点の)FWバーディーよりも得点は決めていないけれど、チームのためにハードワークをしている。チームメートのためにスペースを空ける動きをいつもしているのが、イングランドで評判が高い理由だよ」。

 なぜ開幕前に降格候補に挙げられていたレスターが、ここまで躍進したんでしょうか。ジェイに言わせると「トップレベルの選手がいる訳ではない。自分なりに分析をしてみると、選手全員のスプリント回数が多い。チームとして、いいスプリントができていると、結果につながるんだ」とのこと。昨季はJ2で得点王になり、今季もアウェー浦和戦(6日・2-1)、アウェー柏戦(12日・2-2)と2試合連続で得点を決めているジェイ自身も、スプリントを強く意識しています。「走行距離よりも、スプリント回数の方が大事」と話しており、高さや足元の技術だけでなく、瞬発力も持ち味の1つです。

 レスターが話題になると、決まって磐田の話に変わっていきます。「名古屋戦(2月27日・0-1)は、レスターのようなハードワークやスプリントが足りなかった」と自身がメンバー外だった開幕戦を例に出すこともあります。

 磐田もJ2から3年ぶりに昇格し、名波浩監督(43)いわく「J1で20位のチーム」。レスターのような快進撃に期待です。


 ◆保坂恭子(ほさか・のりこ)1987年(昭62)6月23日、山梨県生まれ。埼玉県育ち。10年入社。サッカーや五輪スポーツ取材を経て、昨年5月から静岡支局に異動しJ2磐田担当に。静岡に来て初めての花粉シーズン、鼻も目も過去にない症状に苦しんでいます。