韓国Kリーグ2部の釜山からJ2福岡に移籍したブラジル人FWウィリアン・ポッピ(22)に期待したい。昨季18得点しており、新天地でも「高いところを目指したい。1つでも多くゴールを取りたい」と気合十分だ。

 昨オフ、Kリーグの複数球団から正式オファーがあったが「日本でプレーしたい夢があったのが一番大きい。オファーが来たので迷わず決めた」と、新たな挑戦を選択した。福岡に来て早速、とんこつラーメンを食べるなど異国文化も積極的に吸収中だ。

 釜山ではセンターFWやサイドハーフを務め、主に「一番好きな形」と言うペナルティーエリアへの飛び込みからゴールを重ねた。元ブラジル代表MFカカ(34)が憧れで、ボールの運び方などプレースタイルも「周囲からカカに似ていると言われる」と言うストライカー。福岡のFWにはポストプレーや空中戦が強みのブラジル人のウェリントン(28)もおり、ポッピは「ウェリントンとは特徴が違うが、いれば助かる。2人が組むことでいいものが出せると思う」と、J2開幕を心待ちにする。

 左腕にタトゥーを入れているが最近、左甲に妻ミシェーリさん(20)の顔を彫った。その愛妻は2月上旬に来日予定でモチベーションも高まっている。

 ポッピの加入でチーム内の相乗効果も生まれている。FWは今季の新加入4人を加え9人になった。チーム内競争は激化しそうで、神戸から復帰し2桁得点を目標にするFW石津大介(26)は「前にかなりいるのでまずはレギュラー争いで勝たないといけない。結果を出していかないと」と危機感を感じている。

 1月17日のチーム合流から「いい感じで強度は上がっている」と言うポッピ。1月27日から約2週間の宮崎キャンプでさらにピッチを上げる。

 ◆菊川光一(きくかわ・こういち)1968年(昭43)4月14日、福岡市生まれ。福岡大大濠高-西南大卒。93年入社。写真部などを経て現在報道部で主にJリーグなど一般スポーツを担当、プロ野球等のカメラマンも兼務する。スポーツ歴は野球、陸上・中長距離。