北海道コンサドーレ札幌の“末っ子”が、奮闘している。チーム最年少、1年目のFW菅大輝(18)のことだ。ルヴァン杯第1節の磐田戦(ヤマハ)で果敢なドリブル突破で全2得点に絡み、第2節清水戦(アイスタ)では、自慢の左足からのCKで決勝点をアシスト。リーグ戦でも、故障者続出で野戦病院化しているチームにあって3試合連続出場中と、着実に実戦経験を重ねている。
本来はFWだが、チーム事情から中盤で起用されるケースも。身長171センチと小柄ながら、故障知らずのタフさを併せ持つ。練習中には、不慣れなポジションに戸惑い、先輩たちからの怒声に余計、混乱する場面もあったが、本番になると堂々としているから不思議だ。何というか、肝が据わっているのだ。
港町の小樽市出身。今季U-18からトップチームに加入したが、2種登録の昨季、故障したエースFW都倉賢(30)に代わり、クラブ史上最年少でリーグ戦先発デビューを果たした。1月中旬から沖縄、熊本で始まったキャンプでは、約1カ月半の長期にわたって、ベテランMF小野伸二(37)と同室に。世界で活躍した天才から、お金の使い方や私生活での注意点と、ピッチ内外でのプロとしてのイロハを注ぎ込まれ、貴重な時間を過ごした。
移動の際に球団スーツを着込むと、まだまだあどけなさが際立つ。全2試合にフル出場のルヴァン杯では、第2節を終えAグループ首位に浮上。最も活躍が顕著だった23歳以下の選手に贈られる「ニューヒーロー賞」には感心を示さなかったが「賞金50万円がもらえるよ」との言葉に「え!」と、普段はポーカーフェースの顔が、ぱぁ~っと輝いた。「チャンスがまわってきた時に結果を出し続けて、監督に良い印象を残したい」。まずは、定位置奪取へ。春の訪れとともに、若い力も芽吹きの時を迎えている。【中島宙恵】
◆中島宙恵(なかじま・おきえ) 札幌市出身。昨年不惑を迎えた。某通信社で約10年の記者生活を経て、2011年北海道日刊スポーツへ移籍。プロ担当は、野球の横浜(現DeNA)ヤクルト、日本ハムに続いて、札幌が4チーム目。



