<高校サッカー:四日市中央工6-1尚志>◇7日◇準決勝◇国立

 1回戦の北陸(福井)に10-0と大勝すると、その後、波に乗り浦和東(埼玉)、優勝候補の一角・青森山田(青森)、市立西宮(兵庫)を破り、大分県勢初のベスト4進出を果たした大分。しかし、準決勝では優勝候補の市立船橋(千葉)に1-2と惜敗。市立船橋戦ではMF上野尊光ら主力の相次ぐケガで満身創痍の戦いを強いられ、2点をリードされるという苦しい展開に追い込まれました。

 しかし、後半36分にはセットプレーから2年のDF清家俊が自慢のヘッドでゴールを決め、「ここで流れに乗るのが自分たちの特徴なので行けるかなと思いました」(DF若林喜史主将)と、得点をきっかけに反撃を試みようとします。しかし、「相手も粘り強かった」(若林)と、市船ディフェンス陣の鉄壁の守りをなかなかこじ開けることができません。そして無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響きます。結局、試合は1-2のまま終了。「相手のほうが自分たちよりも上回っていました。でも、ここまで来られたことで悔いはありません」と悔し涙を浮かべながらも、完敗を認めていた選手たち。残念ながら、決勝戦へ駒を進めることはできませんでした。

 この日、初めて国立のピッチに立った主将の若林は「本当に観客の声援がすごくて、監督の指示も聞こえないくらいだった。やっぱりすごいところだな」と、あらためて国立という大舞台でプレーできる喜び、そして素晴らしさを感じたと言います。「ここまで自分についてきてくれて、みんなにありがとうと言いたい」と、チームメイトへの感謝を表した若林。最後に「来年も絶対にこの舞台に来るんだぞ!

 そして来年こそここで泣いて終わらないように頑張れ!」と、後輩たちへエールを送り、自分たちが果たせなかった夢を託したのでした。(サッカーai編集部

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