国内の若手主体で2大会ぶりの優勝に挑むなでしこジャパン(FIFAランキング4位)が、北朝鮮(同8位)と対戦。

 なでしこは新星の増矢、杉田がゴールを奪うなど見せ場を作ったが、北朝鮮の猛攻の前に2-4で敗れた。



日本0-1
2-3
北朝鮮

【得点者】

前半36分(北朝鮮)リ・エギョン

後半4分(日本)増矢

後半20分(北朝鮮)リ・エギョン

後半25分(日本)杉田

後半34分(北朝鮮)ラ・ウンシム

後半36分(北朝鮮)ラ・ウンシム

4失点での敗戦に涙を見せるGK山根(撮影・清水貴仁)
4失点での敗戦に涙を見せるGK山根(撮影・清水貴仁)

後半49分 日本2-4北朝鮮

試合終了。


後半48分 日本2-4北朝鮮

MF猶本IN、FW有町OUT


後半47分 日本2-4北朝鮮

MF横山が長い距離をドリブル。ペナルティーエリアまで攻め込み、DF3人をかわし一気にシュートまで持ち込む。枠は外れたが、持ち味を発揮した。


後半45分 日本2-4北朝鮮

ロスタイムは4分


後半45分 日本2-4北朝鮮

GKホン・ミョンヒに遅延行為でイエローカードが出された。


後半42分 日本2-4北朝鮮

MF川村と交錯しFWキム・ユンミがファウル。イエローカードが出された。


後半40分 日本2-4北朝鮮

代わったばかりのFW高瀬がドリブルで前線へ持ち込む。わずかな隙を突きスルーパスを狙ったが、わずかにパスが長くつながらず。それでも大いに見せ場を作った。


後半37分 日本2-4北朝鮮

FW高瀬IN、DF高畑OUT。


さらにリードされる

後半36分 日本2-4北朝鮮

同じパターンで失点が続いた。

MFリ・ヒャンシムが右サイドから中央FWラ・ウンシムへパス。DFをかわしながら、いとも簡単にシュートは間をすり抜けゴールに入った。

後半、北朝鮮に4点目のゴールを奪われぼうぜんとするなでしこジャパンの選手たち(撮影・狩俣裕三)
後半、北朝鮮に4点目のゴールを奪われぼうぜんとするなでしこジャパンの選手たち(撮影・狩俣裕三)

やっぱり勝ち越される

後半34分 日本2-3北朝鮮

ペナルティーエリア手前、MFキム・スギョンから中央へパス。FWラ・ウンシムがDFをトラップでかわしながら、右足でシュート。北朝鮮が3たびリードを奪う。

後半、北朝鮮に3点目のゴールを許すなでしこジャパン(撮影・狩俣裕三)
後半、北朝鮮に3点目のゴールを許すなでしこジャパン(撮影・狩俣裕三)

後半28分 日本2-2北朝鮮

北朝鮮のカウンター攻撃から、スルーパスに抜け出したFWラ・ウンシムのシュートがゴールネットを揺らす。勝ち越しと思われたが、オフサイドの判定に救われた。


杉田がロングシュートで同点!

後半25分 日本2-2北朝鮮

MF杉田の超ロングシュートが決まる。

FW有町が左サイドキープからクロス攻撃を狙ったが、つながらず。チャンスはつぶれたかと思われたが、クリアのこぼれ球にMF杉田が駆け込み、約30メートルの距離から痛烈なシュート。美しい弾道でゴール右上に鮮やかに決まった。

後半、シュートする杉田亜未(撮影・狩俣裕三)
後半、シュートする杉田亜未(撮影・狩俣裕三)
後半、同点ミドルシュートを決める杉田(撮影・清水貴仁)
後半、同点ミドルシュートを決める杉田(撮影・清水貴仁)
ゴールを決め、祝福される杉田亜未(左から2人目)(撮影・狩俣裕三)
ゴールを決め、祝福される杉田亜未(左から2人目)(撮影・狩俣裕三)

北朝鮮に勝ち越される…

後半20分 日本1-2北朝鮮

カウンターから北朝鮮がチャンス。中盤からの長いスルーパスにDF高畑が追いついたが、スライディングはわずかにかすっただけでクリアしきれず。FWラ・ウンシムがボールをキープし、落ち着いて逆サイドへパス。ペナルティーエリアでMFリ・エギョンが受けがら空きとなったゴールに突き刺した。

後半、北朝鮮に2点目のゴールを奪われ、ぼうぜんとするなでしこジャパンの選手たち(撮影・狩俣裕三)
後半、北朝鮮に2点目のゴールを奪われ、ぼうぜんとするなでしこジャパンの選手たち(撮影・狩俣裕三)

後半17分 日本1-1北朝鮮

MF横山IN、MF京川OUT。


後半15分 日本1-1北朝鮮

MFキム・スギョンIN、直前のプレーで足をつっていたMFウィ・チョンシムがOUT。


後半5分 日本1-1北朝鮮

右CKに中央の選手が頭で合わせたが大きく枠を外れた。


増矢が同点ゴール!

後半4分 日本1-1北朝鮮

MF増矢がボールを受け右サイド突破を試みるが、倒されFKとなる。

FKはMF上尾野辺がMF上尾野辺が中央へクロス。MF増矢がワンバウンドで受け、胸で落ち着きワントラップ。落ちてくるところを右足インサイドでシュート。ゴール右隅へ突き刺さった。

後半、ゴールを決める増矢理花(撮影・狩俣裕三)
後半、ゴールを決める増矢理花(撮影・狩俣裕三)
ゴールを決め、北原佳奈(左)、杉田亜未(右)と喜びを分かちあう増矢理花(撮影・狩俣裕三)
ゴールを決め、北原佳奈(左)、杉田亜未(右)と喜びを分かちあう増矢理花(撮影・狩俣裕三)

後半1分 日本0-1北朝鮮

北朝鮮ボールでキックオフ。

前半、厳しい表情をみせる佐々木監督(撮影・狩俣裕三)
前半、厳しい表情をみせる佐々木監督(撮影・狩俣裕三)

前半47分 日本0-1北朝鮮

北朝鮮の1点リードで前半終了。


前半45分 日本0-1北朝鮮

ロスタイムは2分


前半42分 日本0-1北朝鮮

DF高良が中盤から中央へふわりとアーリークロス。FW有町がヘディングでかすめ、叩き付けたがGKに阻まれる。

前半、ヘディングでゴールを狙う有町(撮影・狩俣裕三)
前半、ヘディングでゴールを狙う有町(撮影・狩俣裕三)

北朝鮮に先制ゴール許す

前半36分 日本0-1北朝鮮

ペナルティーエリア手前右からのFKはDFユン・ソンミが左足でキック。低い弾道で中央へ向け絶妙のクロス、MFリ・エギョンが左足を伸ばしゴールへ押し込んだ。

前半、セットプレーから北朝鮮に先制ゴールを奪われる日本。GK山根(撮影・狩俣裕三)
前半、セットプレーから北朝鮮に先制ゴールを奪われる日本。GK山根(撮影・狩俣裕三)

前半33分 日本0-0北朝鮮

中盤からロングボールでスルーパスを狙ったが、わずかにオフサイド。


前半27分 日本0-0北朝鮮

左サイドからMF川村がピンポイントにクロス。ペナルティーエリア中央で待ち構えたFW有町が頭で合わせるが、シュートは枠を大きく外れる。

前半、ヘディングシュートする有町紗央里(撮影・狩俣裕三)
前半、ヘディングシュートする有町紗央里(撮影・狩俣裕三)

前半23分 日本0-0北朝鮮

PKはMFキム・ウンジュが落ち着いた様子でボールをセット。狙い澄ましてゴール右隅へ。しかし長身のGK山根が鮮やかに反応。手で触るどころか体で受け止めボールをはじき出した。

前半、PKを止めるGK山根恵里奈(撮影・狩俣裕三)
前半、PKを止めるGK山根恵里奈(撮影・狩俣裕三)

前半22分 日本0-0北朝鮮

カウンターでドリブル突破を許したが、MF京川が必死に戻りカバー。しかし相手をペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを与える。さらにMF京川にはイエローカード。


前半20分 日本0-0北朝鮮

MF上尾野辺のパスミスから一気にカウンター。ドリブル突破を試みるが、ペナルティーエリア手前でブレーキ。後ろで待つMFキム・ウンジュにパス。ミドルシュートを狙うがゴロでゴール左に外れた。


前半17分 日本0-0北朝鮮

ゴール正面、ペナルティーエリア手前からDFユン・ソンミがフリーキック。絶好のチャンスだったが、まさかのパスで右サイドへ。クロスはつながらず、こぼれ球をミドルシュートしたMFキム・ウンジュも枠を外した。


前半14分 日本0-0北朝鮮

中盤からのロングボールに前線でFW菅沢がジャンプ一番、頭で合わせに行ったが届かず。

前半、空中戦で相手GKと競り合うFW菅沢(撮影・狩俣裕三)
前半、空中戦で相手GKと競り合うFW菅沢(撮影・狩俣裕三)

前半10分 日本0-0北朝鮮

相手CKのこぼれ球を拾いカウンター。MF京川がボールを運び、右サイドへ展開するが最後のクロスは通らず。


前半8分 日本0-0北朝鮮

ペナルティーエリア内で北朝鮮DFがなぜかもたつく。ボールがこぼれたところにMF杉田が詰めていき、滑り込んで右足シュートを放ったがGK正面に阻まれた。

前半、ゴールを狙うMF杉田亜未(撮影・狩俣裕三)
前半、ゴールを狙うMF杉田亜未(撮影・狩俣裕三)

前半6分 日本0-0北朝鮮

左からのCKにファーサイドで待った選手が頭で合わせるが、ゴールの枠を外れる。


前半5分 日本0-0北朝鮮

日本のパスミスからボールを奪いカウンター。左サイドから攻めるが、DFがクリア。CKになる。


前半3分 日本0-0北朝鮮

FKはMF杉田が右足で直接ゴールを狙ったが、わずかにポスト上に外れる。

前半、フリーキックを構える上尾野辺(中央)と杉田(右)(撮影・狩俣裕三)
前半、フリーキックを構える上尾野辺(中央)と杉田(右)(撮影・狩俣裕三)

前半2分 日本0-0北朝鮮

ペナルティーエリア右でMF増矢がドリブル突破を試みるが、相手に倒される。FKを獲得。


前半1分 日本0-0北朝鮮

日本は左サイドにロングボールを送るがつながらず。


前半1分 日本0-0北朝鮮

日本ボールでキックオフ


なでしこスタメン

GK 山根恵里奈(24=千葉)

DF 高良亮子(25=仙台)

DF 高畑志帆(25=浦和)

DF 北原佳奈(26=新潟)

DF 京川舞(21=INAC神戸)

MF 増矢理花(19=INAC神戸)

MF 杉田亜未(23=伊賀)

MF 川村優理(26=仙台)

MF 上尾野辺めぐみ(29=新潟)

FW 有町紗央里(27=仙台)

FW 菅沢優衣香(24=千葉)


<試合前日の様子>

 31日は大半を非公開として約1時間のメニューに取り組み、佐々木監督は「みんないい状態。立ち上がりで相手の勢いに負けないことが重要になる」と強敵との一戦へ意気込んだ。

 宮間あや(岡山湯郷)ら主力は招集されず、全23選手のうち、W杯カナダ大会の準優勝メンバーは6人。W杯1次リーグの2試合に出場し、今回の主将を任された川村優理(26=仙台)は「W杯はチームワークが良かったからあそこまで行けた。この大会もみんなで団結し、いいプレーを出したい」と話した。

 北朝鮮とは昨秋の仁川アジア大会決勝で対戦し、1-3で完敗している。


データ

 ◆東アジア杯 東アジア連盟(EAFF)主催の地域大会。90年に始まったダイナスティ杯が前身で、男子は03年、女子は05年から東アジア選手権として開催された。12年に現在の大会名へ変更。日本は男女ともシード国で決勝大会から登場する。女子は08年大会から2連覇したが、前回13年は韓国に敗れ2位。柿谷、山口らが台頭した男子は前回大会で初優勝を飾った。