脳振とうにより離脱していた日本代表DF長友佑都(30=インテルミラノ)が10日、所属クラブに戻るため成田空港からイタリアへ向けて出発した。

 イラク戦で劇的勝利を上げた翌7日の練習で接触プレーにより頭を強打した。その後、脳振とうと診断されて離脱を余儀なくされた。

 紺色のシャツに白いパンツ姿で現れた長友は脳振とうを起こした当時、「何でここにいるんだろう」と一時記憶を飛ばしたことを明かした。経過は良好で9日にウオーキングを開始し、この日は軽めのランニングもこなしたという。

 チームを離れる際には仲間へ「今までの経験もあるし、しっかり自信をもってやればこのチームなら大丈夫」とメッセージを残し「みんながやってくれると思う。アウェーで厳しいかと思うけどこんな時こそ1つになって戦って欲しい」と思いを託した。

 所属先のインテルミラノでは出場機会に恵まれていないが「去年も経験しているし、僕自身はすごく落ち着いている。この状況を楽しめる自分がいるので逆境が好きなんでしょうね。長友逆境好きということで」と笑顔で言い、機上の人となった。