2014年W杯ブラジル大会アジア3次予選開始まで2週間を切った中、ザックジャパンの対戦国が急きょ変更される緊急事態に陥った。国際サッカー連盟(FIFA)は19日、W杯アジア3次予選C組で日本と同組のシリアの予選出場資格剥奪を発表した。シリアがスウェーデンから国籍変更した無資格の選手を2次予選で出場させたため。代わって2次予選でシリアに敗れたタジキスタンがC組に入る。

 タジキスタンは、A代表のレベルでは日本との対戦はない。FIFAランクは142位でシリアの104位を大きく下回る。14年W杯アジア予選では2次予選から登場し、シリアにアウェーで1-2、ホームで0-4で2戦合計1-6と大敗している(公式記録ではシリアの違反により両試合とも3-0でタジキスタンの勝ちと変更)。W杯、アジア杯ともに本大会出場経験はない。FIFAの公式サイトでは現在、男子代表の監督は空位。競技人口は約13万人で、協会に登録されているのは3743人という。タジキスタンは旧ソ連から91年に独立。日本との時差は4時間で、シリアの7時間より少なく、調整面でも追い風になりそうだ。