東京証券取引所は30日、今年最後の取引となる大納会を迎え、式典を開いた。サッカー女子W杯で優勝した日本女子代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督(53)とFW安藤梢(29=デュイスブルク)がゲストとして出席。安藤は「来年はロンドン五輪で金メダルを獲得し、なでしこ株を上昇させたい」と決意を語った。

 佐々木監督は「来年の日本はまだまだ大変かもしれないが、ロンドン五輪を通じて日本のみなさんに勇気や感動を届けたい」と述べた。佐々木監督と安藤が締めくくりの鐘を5回打ち鳴らした後、参加者全員の手締めで来年の活発な取引を祈った。

 今年の日経平均株価(225種)は東日本大震災をきっかけに下落基調となり、一時的に1万円を回復する場面もあったが、欧州債務危機の影響で11月25日に終値で8160円まで下落。東証の斉藤惇社長は「今年は卯(う)年のウサギのように跳ねる年にならなかったのは残念」と振り返った。