W杯アジア最終予選の初戦オマーン戦(3日、埼玉)に向け5月31日、急きょ立正大と練習試合を行い、6-0で勝利した。

 欧州を驚かせ、勢いに乗るFW香川真司(23=ドルトムント)でさえ、疲労感が口をついた。本番3日前に組まれた立正大との練習試合。45分間出場した香川は「みんな疲れている。試合の中で動きがなかった。重いところがあったから、あと2日でしっかり回復したい」と疲労をにじませた。大学生相手に圧勝。一方的な展開にも、納得がいかなかったようだ。3日後にアジア最終予選初戦を迎えるザックジャパンに、疲れの色が見えた。

 準備に準備を重ねたはずが、裏目に出る可能性がある。午前中にはミーティングでオマーン戦のVTRを見た。相手の長所と短所を把握した上で、強行で組まれた実戦。しかし「今日は自分たちがどうやるかの確認だったけど、そこに物足りなさがある。本当に3日の試合をやってみないと、どうなるか分からない」と香川も不安を隠せない。最年少19歳FW宮市でさえ「ちょっと重い」と漏らした。

 試合まで9日間に及ぶ、長期合宿。さらに海外組と国内組の時間差合流は調整のばらつきが生じる。加えてACL出場組は今日1日の合流。主将のMF長谷部は「合宿が長く私生活にストレスがある。どこかでリフレッシュしたい」と選手の声を代弁。しかし限られた時間はあと2日。ザッケローニ監督とも「コミュニケーションをとりたい」と直接会談をにおわせ、バスに乗り込んだ。【栗田成芳】