ザックジャパンが強豪2連戦で13年を締めくくる。日本協会は24日、対戦国が未定だった11月の親善試合2試合のうち、11月16日にベルギー国内で、国際サッカー連盟(FIFA)ランク9位のオランダと対戦することを発表。同19日はベルギー(同6位)との対戦が決定的で、世界クラスとの連戦でW杯への強化を図る。

 1戦目はオランダ。岡田ジャパンがW杯南アフリカ大会前年の09年9月に敵地で惨敗し、世界との差を見せつけられた相手で、W杯南アフリカ大会本番では終始ペースを握られ0-1で敗れた。現在もFWロッベン、ファンペルシーらを擁する攻撃の破壊力は世界屈指だ。

 11月19日の2戦目はW杯欧州予選A組で首位を走るベルギーが予選突破を決めた時点で、日本との対戦が発表される予定。試合会場はブリュッセルが有力視される。ベルギーはチェルシーMFアザール、香川の同僚でマンチェスターU・MFフェライニら若手から中堅が育っており、古豪復活を遂げた。W杯ブラジル大会の台風の目とみられる。

 日本は6月のコンフェデ杯、8月の親善試合ウルグアイ戦で守備面の不安定さを露呈。改善の兆しは見えているものの、11月の2連戦は真価が問われる。欧州視察中のアルベルト・ザッケローニ監督(60)は日本協会を通じ「強豪国と試合をすることは、自信を失うのではなく、前向きな経験を積んでいく大切な場所である」とコメントした。W杯本番まで残り7カ月で迎える11月の2連戦は、内容次第ではその後の戦い方も変わりかねないほどの重要な意味を持つ。