日本代表は11日、愛知県豊田市内で合宿2日目の練習を実施した。

 アギーレジャパン初招集のFW乾貴士(26=フランクフルト)が自由に羽ばたく。今合宿から招集され、約1年ぶりの代表では3トップの左で先発する可能性が濃厚。乾は「最初はサイドに幅をとって、そこから自由なんで楽しくできる。1対1で負けなければチャンスになる。そこで仕掛けられたらいい。拘束がない。決まりことがあるよりはノビノビできる」と、軽快に話した。

 ひらめきを信じて、代表でも群を抜く高い技術で攻撃を仕掛ける。ザックジャパンでは、招集されながらも攻守において状況に応じたプレーの約束事が多かった。力を出し切れず、昨年10月の東欧遠征を最後にメンバーから外れた。

 現体制では本格練習を初めて行い自由を感じ取った。「拘束されるよりは、いろんなアイデアがあった方が自分はいい」と歓迎。一方で、自由の裏には責任が伴うのがプロの世界だが「それでできなければ選手が悪いということ」と言ってのけるから頼もしい。

 もともと野洲高校時代からトリッキーなプレーで見るものを魅了し、セクシーフットボールを体現してきた。「こうやって早い段階で呼ばれたのはうれしい。どんどん自分を出していきたい」と、自由な発想に身を任せていく。