日本代表は10日、アジア杯・1次リーグ初戦となるパレスチナ戦(12日)に向けオーストラリア・ニューカッスルで調整した。

 FW岡崎慎司(28=マインツ)がパレスチナ戦を前に、選手ミーティング開催の必要性を口にした。練習後「簡単な相手だと思われているかもしれないけど、得点が取れなかったときに焦りが、早くから出てくるかもしれない。その前に選手ミーティングでそれぞれ確認した方がいい」と言った。オーストラリア入り後、事前合宿のセスノックから1度も行われていない現状に危機感を募らせた。

 実はマイナス思考だと自負している。最悪の状況を想定し、未然に防ぐために打開策を講じる。「うまくいかないと思っていた方が、そうなったときに対応できるから」。優勝候補筆頭の日本と、最後の1枠に滑り込んだ初出場のパレスチナ。下馬評は単純明快なだけに、最悪の展開になればチーム内に焦りも生まれる。だからこそ選手全員で話し合って、意思疎通を図りたいと考えた。

 気がつけば28歳。年上よりも年下の選手の方が多い。まとめ役は長谷部らに任せてきた日本だが、背中で引っ張ってきたストライカーが、自ら声を上げた。「終盤は相手のDFラインも集中力が切れてくる。FWとして仕事はやり切りたい」。もちろんゴールも狙っている。【栗田成芳】