湘南が昇格組一番乗りの勝利を挙げた。

 前半13分に先制されたが、粘って追加点を許さずにいた後半9分に追いつく。ペナルティーエリア内でDF遠藤航(22)が鹿島MF小笠原に倒され、PKを獲得。これを遠藤が自ら決めて同点とした。開幕の浦和戦(1-3)に続く2試合連続のPK成功。「押し込まれた中でも、我慢すればチャンスはあると思っていた」と胸を張った。

 さらに後半ロスタイム1分、再び遠藤が輝く。右サイドから右足でクロスを送ると、途中出場のFWアリソンの頭にピタリ。劇的な決勝ゴールを呼び込んだ。

 昨季はJ2を31勝8分け3敗の圧倒的な成績で制した。曹貴裁監督(46)は「開幕戦は周りの期待が高く、悪い意味で気持ちが高まりすぎていた。この1週間、大事にしてきたスタイルを思い出そうと球際など細かい部分を修正してきた」と笑顔。降格した2年前と比べ「当時は2点目を取られて崩れていた。チームとして成長できている」と評価した。