浦和は序盤から主導権を握って攻めた。MF梅崎、高木、関根がドリブルで打開。DF槙野も左から何度もクロスを上げてチャンスをつくった。しかし前半37分に、高木のゴール正面右寄りからフリーで放ったシュートを、GKに加えDF4人がゴールライン上に身体を投げだして防ぐなど、松本は懸命の守りでピンチをしのぎ続けた。

 後半3分には、松本FW池本がロングボールに抜けだし、ドライブ回転をかけた左足シュート。クロスバーをたたいた。浦和は司令塔のMF柏木がコンディション不良か、ベンチと何度かやりとりした末に同11分に交代で退いた。

 松本守備陣の素早い戻りに手を焼いていた浦和だが、後半40分にDF森脇が、左足でカーブをかけたミドルシュートをゴール左隅に決めて先制。再三の仕掛けで相手のラインを押し込んだ成果が、終盤にようやく出た。