J2札幌FW都倉賢(28)が、クラブ節目の試合で、クラブ史に残るゴールを奪う。今日9日熊本戦は、道内での公式戦400試合目。札幌ドームで昨季3試合連続得点するなど相性の良い都倉は、今季も4月19日水戸戦、5月3日磐田戦と2戦連発中。熊本戦でクラブ初の2年連続ドーム3連発を決め、メモリアルゲーム白星を引き寄せる。

 8戦連続先発が濃厚な「ドーム男」は、過密日程ラストの一戦へ「連戦の最後。自分たちのやるべきことをやって、勝ちを手に入れたい」と意気込んだ。昨季から札幌ドームで得点した試合は8勝1分け無敗。「どこよりもいい雰囲気をつくってくれる」というサポーターに感謝のゴールを届ける。

 ドーム3連発は都倉の前に01年ウィル、05年清野、06年フッキ、13年内村が記録したが、2年連続はない。熊本戦はプロ初の開幕戦出場となった草津時代の09年3月8日に決勝アシスト、昨年8月31日の前回対戦は決勝ヘッドを決めており、今回も「FWの役割を果たしたい」と決意を胸に秘める。

 神戸時代の10年5月5日湘南戦でクラブのJ1通算500号を記録した男は、札幌でも昨年10月26日湘南戦でリーグ通算1000号、3日磐田戦ではJ2本拠400号と“節目弾”続き。道内開催400戦目でも、主役として名を刻む。【永野高輔】

 ◆札幌の道内公式戦 通算399試合186勝78分け135敗。大会はリーグ戦367、ナビスコ杯15、天皇杯15、参入戦2試合。会場は札幌ドーム148、札幌厚別194、室蘭入江40、函館千代台13、帯広2、旭川1、釧路1試合。