J2磐田の大卒ルーキーMF清水貴文(22)が、途中出場の切り札になる。20日、次節ホーム群馬戦(24日)に向けてミニゲームなどで調整した。「早く結果が欲しいけど、アシストできたら満足。ゴール以外でも自分の特長をいかしたい」と目標を掲げた。

 今季、ユース時代を過ごした磐田に加入。4月26日のアウェー千葉戦(2-0)でデビューし、4試合に途中出場した。前節アウェー大宮戦(17日・1-1)でも、後半39分から出場。疲れで足の止まった相手DFの裏のスペースを突き、決定的なチャンスをつくった。名波浩監督(42)も「交代選手を考えるとき、いつも選択肢に入ってくる」と評価している。

 中京大時代までは先発が多かったため、途中出場ならではの難しさを感じている。ピッチサイドでのアップ中、試合にくぎ付けになって足が止まってしまう。ベテランMF松井大輔(34)らがアップに集中している後ろ姿を見て「走らないといけないんだ」と学んでいる。次節は、出身地である群馬県のクラブと対戦。中学時代から知っている同期も所属しており「少し意識している。やっぱり負けたくない」と目の前の試合に集中する。【保坂恭子】