サッカー元日本代表監督で、FC今治オーナーの岡田武史氏(58)が21日、東京・港区のスカパー!本社で、サッカー南米選手権「コパアメリカ チリ2015」(6月12日開幕)の見どころを語った。

 全26試合を生中継するスカパー!で、ブラジル対コロンビア戦などの解説を担当する岡田氏は「南米のサッカーは『こういうサッカー』という理屈ではなく、とにかく勝ちにこだわる。とことん守ってカウンターを狙うとか、何の罪悪感もなくやってくる」と魅力を語る。「南米のスター選手のほとんどがヨーロッパでプレーしているが、不思議なもので、自分たちの国に帰るとその国独特の戦い方に戻るんです」。昨年のW杯で生まれたハメス・ロドリゲスなどのスターも多く「今回のコパは興味深い」という。

 岡田氏が挙げる優勝候補はチリ。「W杯を見ていてチリとメキシコに魅力を感じた。南米には序列があって、ブラジルにはなかなか力を出し切れない雰囲気があるが、このコパアメリカでは初っぱなからガンガンいきそうな気がする。力はあるが南米では格下という感じのチームが、格上に果敢に挑んでいくんじゃないかと」。岡田氏はW杯でのドイツ優勝も的中させており「今回のチリは開催国でもあり、十分あり得る」とした。