J2磐田MF松井大輔(34)がチームの起爆剤になる覚悟を示した。31日のアウェー徳島戦に備え、29日に磐田市内で開かれた紅白戦に参加。主力組の攻撃的MFでプレーした。今季3試合目となる先発出場の可能性が高まり「前線の選手は、点を取らないといけない。いい感じになっている」と、好感触を口にした。

 松井のシンプルなプレーが決定的な場面を演出しそうだ。右サイドでボールを受ければ、すぐワンタッチで前線にパスを出して局面打開する-。そのセンスは健在だ。トップ下のMF小林祐希(23)にも好影響を与え、パス交換がリズムを生み、紅白戦で好機をお膳立てする場面も。

 1トップのFWジェイ(33)からは「近くでプレーしてほしい」と要望されるなど、連係面も深まりつつある。名波浩監督(42)は「パフォーマンスがとてもいい。ジェイ、小林と3人のトライアングルがお互いいい意識を持っている」と評価した。

 今季の松井は右足のケガなどもあってレギュラーに定着できず、途中出場で2得点のみ。今回は2戦勝ちなしの悪い流れを断ち切るための“救世主”として期待される。「(前節群馬戦で)負けた後なので、次は勝たないといけない」と静かに燃えていた。【保坂恭子】