柏のエース工藤壮人(25)が、柏のレジェンド北嶋秀朗(現熊本コーチ)を超えた。川崎F戦の前半15分、MF小林からのスルーパスを受けてGKと1対1になり、左足で先制点を決めた。「1対1には自信がある。あとは冷静に、GKの股が開くのを待って流し込みました」という技ありの股抜きゴールだった。GK桐畑の再三の好守もあり、柏はそのまま勝利。第1ステージも含め、今季初の連勝を飾った。

 工藤にとってJ1通算53点目。北嶋の52点を抜き、クラブのJ1最多得点記録を更新した。ゴール直後には右手で左胸のエンブレムをたたく“北嶋ポーズ”でうれしさを表現。後半45分には交代する大谷主将からキャプテンマークを託され、北嶋と同じ「背番9の主将」となった。工藤は「これで胸を張って柏の9番と言える。今度は自分が、誰も超えられない高い壁をつくらないといけない」とさらなる得点量産を誓った。