Ｊ２磐田は１回戦で北陸大（石川県）と対戦し、辛勝した。若手主体で臨み、ＭＦ清水貴文（２３）のプロ初得点で先制。その後は体を張った守備で、１点を守りきった。

　若きサックスブルーの戦士の活躍で、２回戦に駒を進めた。開始直後から、大学生に攻め込まれる時間帯が続く。しかし前半１９分、左サイドで清水がこぼれ球を拾うと、相手ＤＦ２人をドリブルでかわしながら切り込み、左足シュートは相手ＤＦに当たってコースが変わり、そのままゴールに吸い込まれた。今季、中京大から加入。リーグ戦は１１試合に出場したが無得点だった。清水は「自分のゴールが、チームの勝利につながってよかった。これからもゴールを量産していきたい」と話した。

　ＤＦ石田崚真（１９）は、公式戦デビューを果たした。髪を切り、きれいな丸刈りで出場。積極的に前線に上がり、クロスを上げた。守備でも体を投げ出して相手を止めるなど、気合の入ったプレーを見せた。大学生相手になんとか勝利し、名波浩監督（４２）は「互角以上の戦いで、（プロの）違いを見せられたとは言えない。僅差だった」と厳しい表情だった。【保坂恭子】