リーグ3位が確定している仙台レディースは、ホームで千葉に敗れた。1点ビハインドで折り返すと、後半にも2失点で完封負け。上位6チームで優勝を戦うエキサイティングシリーズ(10月10日~)へ向け、弾みをつけることはできなかった。

 仙台レディースイレブンの表情が、みるみる曇った。前半40分に先制点を献上すると、時間を追うごとに相手ペースにはまっていった。後半に反撃を試みるも、逆に2失点しての完敗だった。レギュラーシリーズの最終戦で今季2度目の完封負けに、千葉泰伸監督(44)は「情けない負け方をしてしまった。(サポーターらに)申し訳ない試合」と険しい表情だった。

 持ち味の縦への推進力が出せず、ミスも続いた。だがMF川村優理(26)は、2週間後から始まるエキサイティングシリーズへ向け「自分たちにもっと厳しくやらないといけない」と、この敗戦を糧にすることを誓った。「優勝を目指す」(MF嘉数主将)ために必要な新たな武器も見つかった。DF千葉梢がセンターバックで加入後初スタメン出場。「良いボールを配球できるし、素晴らしい発見だった」と川村も認めるほどの活躍をみせた。反省と収穫を胸に、イレブンは初Vを目指す戦いへ再びシフトする。【成田光季】